もう長袖のシャツのほうがよくなってきました。
FBS「筑豊の虫はかせ~キシキシバッタとなるむし~」という番組を観た。飯塚市に住む岸本博和さんと奥さんの麻衣子という虫付好き夫婦が、月に一回虫の観察会を開いて子どもたちを自然の中に連れて行き、虫の面白さを体感するきっかけや自然を好きになる機会を提供されていた。
岸本さんの本業は博多のプレメディカルアカデミーという学校の先生だった。着物姿で教壇に立つというユニークな先生だ。
月一の昆虫観察会は毎回場所を変えているようで、川原だったり、森や林だったりする。参加者は親子で参加してもらうケースが多いようだ。岸本先生は子どもたちに、現場にいる虫たちを発見させ、捕まえさせ、捕まえたむしをじっくり観察させていらした。昆虫の顔をじっくり見せるのだ。子どもたちは昆虫の顔をあんなにまじまじと長い時間観察したことがなく、目がかわいいとか、意外といろいろ気付き始め、思わず昆虫の世界へのめりこんでいくようだ。虫が怖かった子が積極的に虫を捕まえようと動き出していた。そんな我子の好奇心が芽生える様子を親たちも楽しんでいた。
また夜の観察会というのもあった。よく参加される親子もいて、親子のコミュニケーションがとれるようになったり、親が無視にのめりこんで子どものようになっていた。
岸本さんは子どもたちに自然や昆虫のことを体の五感で体感してもらいたいようだ。
岸本さんはサンビレッジ茜というグラススキーをメインとした自然施設の理事から、自然を生かしたイベントの依頼を受け、下見に奥さんと動いた。
ついには夜の昆虫観察会が始まった。
やはりクワガタなどが一番人気のようだ。しかし、子どもたちにもっと違った昆虫体験をして欲しい岸本さんはあることを準備していた。それは「蛾に触るこ」とだった。
岸本さんは子どもたちを1列に並ばせ、ひとりずつヤママユガに触れさせ感想を求めていた。子どもたちは感想を言うために集中してヤママユガに触れる。しっかりその感触を受け止めようとする。ここが大事なのだ。体感することで、実感を持つということだ。さらに岸本さんはこのヤママユガは口が退化していて無く、交尾をして産卵をしてすぐ死ぬということ。今日のヤママユガはメスで、おなかに卵を持っていることなどを教えておられた。親たちも生まれて初めて蛾に触ったという人もいた。昆虫も必死に生きているということが伝わっただろうか?
サンビレッジの理事も満足げで、岸本さんご夫婦に今後のプランをすでに立ててもらっていることなどをおっしゃっていた。昆虫王国でも作るのだろうか?
さて、子どもといっしょに遊びながら虫好きの岸本夫妻という先輩が虫を通して、自然のなかで遊ぶと体が喜び、楽しさに実感を持てることを教えてくれていた。
もうテレビゲームをちょっとおいて、外で子どもを遊ばせる親が出てきてもいいのでは。
1000回ゲームするより、1回虫取りに行ってクワガタ捕まえる方が感動が大きいのでは・・
なんて思っている。
甘いかなあ?
岸本夫妻の今後のご活躍をお祈り申し上げます。
糸島の前原にも岸本さんたちと同じようなことをしている野島智司さんという人がいますよ。
野島智司マイマイ計画http://maimaikeikaku.net
今年僕が参加した野島さんの野外生物観察会の様子です。
http://blog.goo.ne.jp/itoitoisland/e/a08ce8de81bcdeb84f47c2db37c6a900