しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

バタフライエフェクトのこと

2011年04月11日 04時11分57秒 | しまちゃん関係

おとといと昨日と「仁」というテレビドラマをやっていた。現代の外科医が主人公で、彼が幕末の江戸にタイムスリップするのだ。そのドラマの中で主人公がバタフライエフェクトのことを語るシーンがあった。バタフライエフェクトとはあるところで、蝶ちょが羽ばたくと、その後地球の裏側では台風やハリケーン並みの風が起きることをいう。つまり、小さな事が他の事と色々関係することで、大きな影響や結果をもたらすというようなことをさす。「仁」では主人公の医者が江戸時代にまだ開発されていない病気の治療法を江戸時代で使うことで、未来になにか余計な変化を与えることに悩むのだ。

そしたら、きのう「バタフライエフェクト」という本をイオン伊都店内のビレッジバンガードという本と雑貨の店で見つけた。その本は外国の著者が書いたのを翻訳したやつなのだが、本文は短くて、レイアウトとイメージ写真で分厚くなっている。10分立ち読みすれば完読できる。

内容はあるアメリカの学者Aさんが小麦やトウモロコシの品種改良をして、大量に実がなるようになり、しかもアフリカやアジアの土でも育つようにした。そのお陰で20億人の人が餓死しないですんだ。しかしこの学者Aさんの若いときにその才能を発見し引き出し、資金を出して、研究させたBさんがいたからこそ、Aさんが新しい品種を作り出せた。だから20億人の命を救ったのはBさんだ。いや、実はAさんは子供の頃。母親とともにならず者に拉致され、母親は殺されてしまった。そのことを知った隣の住人だったCさんが金を持って単身ならず者たちのアジトに乗り込み、交渉して、赤ん坊のAさんを取り戻し、やがて自分の養子にして、育て上げた。だからCさんがいなかったらAさんは生きていなかっただろうから、20億人を救ったのはCさんなのでは、というふうに、人はつながっていて、なんらかの関係があり、人間はどこかで、世界を変えることに関係しているかもしれないし、そういう存在なのだ、というお話だった。

今東北の震災で、きずなとか、日本はひとつとか、浅かった地域の人間関係をもう一度見直そうとしているようにみえる。たぶんそういう関係でお互い助け合ってこの難局、危機を乗り切ろうとしているのだと思う。日本人の、ひとりひとりの小さな善意がバタフライエフェクトで、いつか大きな世界の平和とかに、もしかしたらつながるのではないかと思ったので、一文書いてみました。