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【COGHCC聖書通読】 2018/07/13

2018-07-13 07:55:23 | 一日一章・聖書通読日記
ダニエル書 4:1-3

ネブカデネザル王は全世界に住む諸民、諸族、諸国語の者に告げる。どうか、あなたがたに平安が増すように。 いと高き神はわたしにしるしと奇跡とを行われた。わたしはこれを知らせたいと思う。 ああ、そのしるしの大いなること、ああ、その奇跡のすばらしいこと、その国は永遠の国、その主権は世々に及ぶ。

今日の通読箇所であるダニエル書4章は異邦人の王、更に言えばイスラエル人にとって祖国を滅ぼした敵であるバビロンの王の回想録のような形で、神をも恐れぬ民の王ネブカデネザルが神様の栄光をほめたたえるという、旧約聖書の中でも異例の内容です。しかし天地万物を造られ、世界の歴史を統べ治められる神様の視点から見たら、取りも直さず神様の主権と栄光が全地に証されることに変わりありません。私たちの信じる神様は、主を恐れる民だけの神ではなく、全地の主、王の王、まことの神様です。

http://bible.com/81/dan.4.1-3.ja1955

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ダニエル書 4:4-9

われネブカデネザルはわが家に安らかにおり、わが宮にあって栄えていたが、 わたしは一つの夢を見て、そのために恐れた。すなわち床にあって、その事を思いめぐらし、わが脳中の幻のために心を悩ました。 そこでわたしは命令を下し、バビロンの知者をことごとくわが前に召し寄せて、その夢の解き明かしを示させようとした。 すると、博士、法術士、カルデヤびと、占い師たちがきたので、わたしはその夢を彼らに語ったが、彼らはその解き明かしを示すことができなかった。 最後にダニエルがわたしの前にきた、-彼の名はわが神の名にちなんで、ベルテシャザルととなえられ、彼のうちには聖なる神の霊がやどっていた-わたしは彼にその夢を語って言った、 「博士の長ベルテシャザルよ、わたしは知っている。聖なる神の霊があなたのうちにやどっているから、どんな秘密もあなたにはむずかしいことはない。ここにわたしが見た夢がある。その解き明かしをわたしに告げなさい。」

ネブカデネザル王が一つの夢を見た時期は、バビロンがユダを滅ぼした時期に行われたのが3章の出来事で、4章の書き出しはその15年後、バビロン全盛期の頃であろうと言われます。当時知られていた世界の征服を成し遂げ、もはや敵もなく平穏に過ごしていたネブカデネザル王が、一つの夢によって不安に陥りました。バビロン中の知者を呼び寄せても、その夢の内容を解き明かすことはできませんでした。そして最後にダニエルが登場します。ネブカデネザル王は、2章でダニエルが難解な夢を解き明かしたことを覚えていたのでしょう、ダニエルのことを「聖なる神の霊が宿っている」と評しました。いと高き神の僕とされた私たちが、心の内に聖なる御霊を宿していることは、自分だけのためではなく、周囲の人々にまことの神様を証し、思い悩み苦しむ人々に救いの言葉を告げ知らせるためです。

http://bible.com/81/dan.4.4-9.ja1955

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ダニエル書 4:18-19

「われネブカデネザル王はこの夢を見た。ベルテシャザルよ、あなたはその解き明かしをわたしに告げなさい。わが国の知者たちは、いずれもその解き明かしを、わたしに示すことができなかったけれども、あなたにはそれができる。あなたのうちには、聖なる神の霊がやどっているからだ」。 その時、その名をベルテシャザルととなえるダニエルは、しばらくのあいだ驚き、思い悩んだので、王は彼に告げて言った、「ベルテシャザルよ、あなたはこの夢と、その解き明かしのために、悩むには及ばない」。ベルテシャザルは答えて言った、「わが主よ、どうか、この夢は、あなたを憎む者にかかわるように。この解き明かしは、あなたの敵に臨むように。」

ネブカデネザル王の夢の内容を告げ知らされたダニエルは驚き、思い悩み、返答を躊躇します。しかしネブカデネザル王はダニエルに、その解き明かしのために思い悩む必要はないと、どんな内容でも受け入れる準備があるから正直に答えるようにと求めました。残忍で情け容赦なかったネブカデネザル王の性格から見たら、驚くほど謙虚な姿勢です。それほどまでにダニエルは王から信頼されていたことがわかります。そしてダニエルも、本来は祖国を滅ぼした憎き敵の王であっても、今は自分の仕える上司として、尊敬と愛とを以て接していたことがうかがい知れます。私たちもまたどんな相手であっても「敵を愛し、迫害する者のために祈れ」とおっしゃったイエス様の御言葉に聞き従う者でありたいと願います。

http://bible.com/81/dan.4.18-19.ja1955

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ダニエル書 4:20-27

「あなたが見られた木、すなわちその成長して強くなり、天に達するほどの高さになって、地の果までも見えわたり、 その葉は美しく、その実は豊かで、すべての者がその中から食物を獲、また野の獣がその陰にやどり、空の鳥がその枝に住んだ木、 王よ、それはすなわちあなたです。あなたは成長して強くなり、天に達するほどに大きくなり、あなたの主権は地の果にまで及びました。 ところが、王はひとりの警護者、ひとりの聖者が、天から下って、こう言うのを見られました、『この木を切り倒して、これを滅ぼせ。ただしその根の切り株を地に残し、それに鉄と青銅のなわをかけて、野の若草の中におき、天からくだる露にぬれさせ、また野の獣と共にその分にあずからせて、七つの時を過ごさせよ』と。 王よ、その解き明かしはこうです。すなわちこれはいと高き者の命令であって、わが主なる王に臨まんとするものです。 すなわちあなたは追われて世の人を離れ、野の獣と共におり、牛のように草を食い、天からくだる露にぬれるでしょう。こうして七つの時が過ぎて、ついにあなたは、いと高き者が人間の国を治めて、自分の意のままに、これを人に与えられることを知るに至るでしょう。 また彼らはその木の根の切り株を残しおけと命じたので、あなたが、天はまことの支配者であるということを知った後、あなたの国はあなたに確保されるでしょう。 それゆえ王よ、あなたはわたしの勧告をいれ、義を行って罪を離れ、しえたげられる者をあわれんで、不義を離れなさい。そうすれば、あるいはあなたの繁栄が、長く続くかもしれません」。

王から心配に及ばないと言葉を掛けられたダニエルは、ネブカデネザル王の見た夢の解き明かしを行います。それは大きな木にたとえられ繁栄を極めた彼が心に驕り高ぶっているために、気が狂って王位を退けられ、7年間は野原で過ごすことになるという内容でした。しかし切り株を残された神様は、彼がまことの神を心から畏れるようになった後、王位を回復されることを約束されました。そしてダニエルは、このことが身に及ばないように今からでも心を悔い改め、罪を離れて遜るようにと勧めました。聖書に記された真理を知る私たちは、御言葉の解き明かしにおいても、決して上から目線で人を裁くようにではなく、遜って柔和な姿勢で接し、塩で味付けられた優しい言葉で語るべきです。

http://bible.com/81/dan.4.20-27.ja1955

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ダニエル書 4:28-33

この事は皆ネブカデネザル王に臨んだ。 十二か月を経て後、王がバビロンの王宮の屋上を歩いていたとき、 王は自ら言った、「この大いなるバビロンは、わたしの大いなる力をもって建てた王城であって、わが威光を輝かすものではないか」。 その言葉がなお王の口にあるうちに、天から声がくだって言った、「ネブカデネザル王よ、あなたに告げる。国はあなたを離れ去った。 あなたは、追われて世の人を離れ、野の獣と共におり、牛のように草を食い、こうして七つの時を経て、ついにあなたは、いと高き者が人間の国を治めて、自分の意のままに、これを人に与えられることを知るに至るだろう」。 この言葉は、ただちにネブカデネザルに成就した。彼は追われて世の人を離れ、牛のように草を食い、その身は天からくだる露にぬれ、ついにその毛は、わしの羽のようになり、そのつめは鳥のつめのようになった。

王の夢を解き明かしたダニエルの忠告の言葉を受けたにも関わらず、その一年後に王宮を歩いていた王は、バビロンと都の繁栄ぶりを見て自らの力で打ち建てたものと誇り、心に思い高ぶったために、たちまち王は神様から撃たれ、気が狂って野の獣のようになり、王位から退けられてしまいました。しかしそのときにも神様は、7年後には彼がまことの神を畏れるようになり、国を興したり滅ばしたりすることも人の力ではなくいと高き神のなせる業であることを知るようになると、回復の約束を授けました。神様はむやみに人を裁き滅ぼすことを好まず、真の回復を願っておられるお方です。

http://bible.com/81/dan.4.28-33.ja1955

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ダニエル書 4:34-37

こうしてその期間が満ちた後、われネブカデネザルは、目をあげて天を仰ぎ見ると、わたしの理性が自分に帰ったので、わたしはいと高き者をほめ、その永遠に生ける者をさんびし、かつあがめた。その主権は永遠の主権、その国は世々かぎりなく、 地に住む民はすべて無き者のように思われ、天の衆群にも、地に住む民にも、彼はその意のままに事を行われる。だれも彼の手をおさえて「あなたは何をするのか」と言いうる者はない。 この時わたしの理性は自分に帰り、またわが国の光栄のために、わが尊厳と光輝とが、わたしに帰った。わが大臣、わが貴族らもきて、わたしに求め、わたしは国の上に堅く立って、前にもまさって大いなる者となった。 そこでわれネブカデネザルは今、天の王をほめたたえ、かつあがめたてまつる。そのみわざはことごとく真実で、その道は正しく、高ぶり歩む者を低くされる。

一度は気が狂って王位を退けられたネブカデネザル王でしたが、神様の御言葉の通り、7年を経た後まことの神を畏れるようになって王として復帰し、彼はますます繁栄する者となりました。そして彼は、人を繁栄させるのも滅ぼすのもすべて神様の御手の業であると、まことの神讃美し、ほめたたえる者となりました。神をも恐れぬ残虐なバビロンの王であっても、気が狂い人の心を失って最悪の状況に陥っても、神様の御手が触れれば、このように180度、改心することができる希望をいただいていますから、私たちは決して諦めることなく、どんな人でも救われると信じて祈り続ける者でありたいと切に願います。

http://bible.com/81/dan.4.34-37.ja1955
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