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【COGHCC聖書通読】 2018/07/16

2018-07-16 08:45:23 | 一日一章・聖書通読日記
ダニエル書 7:1-6

バビロンの王ベルシャザルの元年に、ダニエルは床にあって夢を見、また悩中に幻を得たので、彼はその夢をしるして、その事の大意を述べた。 ダニエルは述べて言った、「わたしは夜の幻のうちに見た。見よ、天の四方からの風が大海をかきたてると、 四つの大きな獣が海からあがってきた。その形は、おのおの異なり、 第一のものは、ししのようで、わしの翼をもっていたが、わたしが見ていると、その翼は抜きとられ、また地から起されて、人のように二本の足で立たせられ、かつ人の心が与えられた。 見よ、第二の獣は熊のようであった。これはそのからだの一方をあげ、その口の歯の間に、三本の肋骨をくわえていたが、これに向かって『起きあがって、多くの肉を食らえ』と言う声があった。 その後わたしが見たのは、ひょうのような獣で、その背には鳥の翼が四つあった。またこの獣には四つの頭があり、主権が与えられた。」

ダニエル書6章まではバビロンとメディア・ペルシャの王を主人公とした歴史に従って記されていましたが、7章からはダニエル自身が神様から啓示された預言書となっています。時はベルシャザル王の治世の元年ですから4章と5章の間の出来事になります。ダニエルは夜の夢の中で4つの獣の幻を見ました。これらの獣は、かつてネブカデネザル王が見た夢の大きな像の姿と関連しています。第1の獅子のような獣は大きな像の金の頭、すなわちバビロン帝国を意味し、第2の熊のような獣は銀の胸と腕の部分、すなわちメディア・ペルシャ帝国、第3の豹のような獣は青銅の胴の部分、すなわちギリシャ帝国を指していて、4つの翼と4つの頭はアレキサンダー大王の死後、ギリシャ帝国が4つの国に分割されることを意味しています。神様が王とダニエルとに幻を見せたことは、これが世界の歴史で必ず起こる重要な出来事であることを意味します。

http://bible.com/81/dan.7.1-6.ja1955

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ダニエル書 7:7-8

その後わたしが夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは、その前に出たすべての獣と違って、十の角を持っていた。 わたしが、その角を注意して見ていると、その中に、また一つの小さい角が出てきたが、この小さい角のために、さきの角のうち三つがその根から抜け落ちた。見よ、この小さい角には、人の目のような目があり、また大きな事を語る口があった。

3つの獣の後に第4の獣が出てきます。これは非常に恐ろしく強いもので、知者ダニエルをもってしても地上の動物にたとえることのできなかった理解不能な獣です。子のけ者は先の3つの獣を鉄の歯で喰らい、噛み砕き、残りを足で踏みつけたとありますから、世界を征服する国家です。これはネブカデネザル王が見た幻では足の部分、すなわちローマ帝国とその後に出てくる世界国家に相当すると思われますが、10本の角をダニエルが注意して見ていると、1つの小さな角が出てきて3本が抜け落ちたとあります。この小さな角には目と口があり、大言壮語するというのは、ヨハネの黙示録で世の終わりに出てくる反キリストを意味するものです。預言書の解釈は非常に難しく、様々な観点から精査して慎重に読み進めないと、とんだ思い違いをしてしまいますから注意が必要です。

http://bible.com/81/dan.7.7-8.ja1955

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ダニエル書 7:9-12

「わたしが見ていると、もろもろのみ座が設けられて、日の老いたる者が座しておられた。その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりもののない羊の毛のようであった。そのみ座は火の炎であり、その車輪は燃える火であった。 彼の前から、ひと筋の火の流れが出てきた。彼に仕える者は千々、彼の前にはべる者は万々、審判を行う者はその席に着き、かずかずの書き物が開かれた。 わたしは、その角の語る大いなる言葉の声がするので見ていたが、わたしが見ている間にその獣は殺され、そのからだはそこなわれて、燃える火に投げ入れられた。 その他の獣はその主権を奪われたが、その命は、時と季節の来るまで延ばされた。」

4つの獣の後に見た「日の老いたる者」とは、永遠に存在されるお方、すなわち神様を意味します。雪のように白い羊の毛とは神様の絶対的なきよさを象徴し、御座の火とは裁き、すなわち世の終わりの最後の審判を意味します。先の第4の獣の小さな角が大言壮語する、すなわち神様を汚す言葉を吐くので、獣は殺され、火の中に投げ入れられて体は燃え尽きてしまいましたが、その命は時と季節の来るまで延ばされたとあるのは、ハルマゲドンの最後の戦いまでサタンはしぶとく生き残ることを意味します。ダニエルの見た幻は、ヨハネの黙示録と非常に関連性が高く、世の終わりの出来事について克明に記されています。

http://bible.com/81/dan.7.9-12.ja1955

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ダニエル書 7:13-18

「わたしはまた夜の幻のうちに見ていると、見よ、人の子のような者が、天の雲に乗ってきて、日の老いたる者のもとに来ると、その前に導かれた。 彼に主権と光栄と国とを賜い、諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であって、なくなることがなく、その国は滅びることがない。 そこで、われダニエル、わがうちなる霊は憂え、わが脳中の幻は、わたしを悩ましたので、 わたしは、そこに立っている者のひとりに近寄って、このすべての事の真意を尋ねた。するとその者は、わたしにこの事の解き明かしを告げ知らせた。 『この四つの大きな獣は、地に起らんとする四人の王である。 しかしついには、いと高き者の聖徒が国を受け、永遠にその国を保って、世々かぎりなく続く』。」

ダニエルがまた幻を見ていると、人の子のような者が雲に乗って神様の御前に行き、諸国民を従える永遠の主権を授けられたとあります。これは紛れもなく再臨のキリスト、神の支配する永遠の御国を意味しています。しかしキリストを知らないダニエルは、この幻を解き明かすことができず、憂い悩んで、側にいた天使に幻の解き明かしを求めます。すると天使は、これらの獣の幻はこれから起こるべき世界の歴史と、この世が滅びた後に起こる永遠の御国についてであると説明しました。これまで王の見た難解な夢を何度も解き明かしたダニエルをもってしても、この幻の真意を悟ることができなかったのは、人間の知恵の限界を意味します。しかし神様は必要な助け主、すなわち聖霊様を送って解き明かしをしてくださいますから感謝いたします。

http://bible.com/81/dan.7.13-18.ja1955

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ダニエル書 7:19-22

「そこでわたしは、さらに第四の獣の真意を知ろうとした。その獣は他の獣と異なって、はなはだ恐ろしく、その歯は鉄、そのつめは青銅であって、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。 この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角が出てきたので、この角のために、三つの角が抜け落ちた。この角には目があり、また大きな事を語る口があって、その形は、その同類のものよりも大きく見えた。 わたしが見ていると、この角は聖徒と戦って、彼らに勝ったが、 ついに日の老いたる者がきて、いと高き者の聖徒のために審判をおこなった。そしてその時がきて、この聖徒たちは国を受けた。」

天使から説明を受けたダニエルは、更に第4の獣について詳細に調べて、神様の真意を知ろうとしました。するとダニエルは、先に見た幻では気が付かなかった点、たとえば歯は鉄であったが爪は青銅であったとか、後に出てきた1つの角は同類のものよりも大きく、聖徒と戦って勝ったことなど新たな発見をすることができました。聖書の御言葉を通り一遍、上っ面の文面だけを読み勧めるのではなく、わからないことは更に詳細に読み、それでもわからないことは真摯に調べて理解しようとする姿勢は、私たちクリスチャンが神様の御心を誤りなく知るために大切な御言葉との向き合い方です。

http://bible.com/81/dan.7.19-22.ja1955

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ダニエル書 7:23-28

「彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。 十の角はこの国から起る十人の王である。その後にまたひとりの王が起る。彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。 彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。 しかし審判が行われ、彼の主権は奪われて、永遠に滅び絶やされ、 国と主権と全天下の国々の権威とは、いと高き者の聖徒たる民に与えられる。彼らの国は永遠の国であって、諸国の者はみな彼らに仕え、かつ従う』。 その事はここで終った。われダニエルは、これを思いまわして、非常に悩み、顔色も変った。しかし、わたしはこの事を心に留めた」。

ダニエルが第4の獣について詳細に見て調べていると、傍らの天使がその意味するところを詳しく解説してくれました。私たちが神様の御言葉の中から真理を探究しようと尋ね求めるとき、私たちの内なる心に住まれる聖霊なる神様が解き明かしてくださいます。そして旧約の時代にこれらの幻が既に示されていたということは、神様のご計画が永遠に変わりないことを意味しています。ダニエルはこの幻を思いめぐらして非常に悩み、顔色も変わるほどでしたが、彼はこれらの幻を心に留め置きました。このダニエルの取った態度は、クリスチャンにとって非常に大切な姿勢です。イエスの母マリヤも、天使がガブリエルから受けた受胎告知、そしてその後に自分の身に起こったこと、少年イエスの言動など、すべて心に思い巡らし、克明に心に留め置きました。ちなみに後の章に出てきますが、ダニエルが幻の解説を尋ね求めた天使もガブリエルであったと思われます。私たちもまた聖書の御言葉を読み進める中で、わからないこと、信じられないこと、自分の理解能力を超えることであっても、心に留め置くこと、覚えておくことは、極めて重要な信仰の姿勢です。

http://bible.com/81/dan.7.23-28.ja1955
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