詩篇 72:1-7
神よ、あなたの公平を王に与え、あなたの義を王の子に与えてください。 彼は義をもってあなたの民をさばき、公平をもってあなたの貧しい者をさばくように。 もろもろの山と丘とは義によって民に平和を与えるように。 彼は民の貧しい者の訴えを弁護し、乏しい者に救を与え、しえたげる者を打ち砕くように。 彼は日と月とのあらんかぎり、世々生きながらえるように。 彼は刈り取った牧草の上に降る雨のごとく、地を潤す夕立のごとく臨むように。 彼の世に義は栄え、平和は月のなくなるまで豊かであるように。
今日の詩篇はダビデ王がわが子ソロモンを次期イスラエル王として代を受け継ぐに際し、その王位が祝福されるようにと祈った詩篇です。ダビデがソロモンに託した王政とは、神の義によって神の国イスラエルを正しく導くことでした。当時の他の近隣諸国が専制君主制を採り、王の一存で国を自由に動かしていたのとは異なり、神の国イスラエルでは国王はあくまでも神の代理人であって、王の考えではなく神の御心に従って国を正しく裁くことが求められていました。生まれながらの罪人で過ちを犯しやすい人間が国を導くのではなく、神のご支配のもとに国が導かれることこそ、真の平和の実現につながるのです。
https://www.bible.com/bible/81/psa.72.1-7.ja1955
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詩篇 72:8-15
彼は海から海まで治め、川から地のはてまで治めるように。 彼のあだは彼の前にかがみ、彼の敵はちりをなめるように。 タルシシおよび島々の王たちはみつぎを納め、シバとセバの王たちは贈り物を携えて来るように。 もろもろの王は彼の前にひれ伏し、もろもろの国民は彼に仕えるように。 彼は乏しい者をその呼ばわる時に救い、貧しい者と、助けなき者とを救う。 彼は弱い者と乏しい者とをあわれみ、乏しい者のいのちを救い、 彼らのいのちを、しえたげと暴力とからあがなう。彼らの血は彼の目に尊い。 彼は生きながらえ、シバの黄金が彼にささげられ、彼のために絶えず祈がささげられ、ひねもす彼のために祝福が求められるように。
ダビデ王は戦争によって隣接する国々を平定しましたが、その後ソロモンのためには海を超えてはるか彼方の国々までも、自発的にソロモンに貢物を捧げるようにと祈り求めました。ダビデの祈りの通り、ソロモンの知恵を聞くためにありとあらゆる国々の王が、高価な貢物を携えて謁見を求めてイスラエルに上ってきました。タルシシは今のスペイン、シバはサウジアラビア、当時の全世界と思われていた地域にソロモンの名声が広まり、このような聡き礼を授けられた神の栄光が世に現されたのです。そしてソロモンの時代は戦争もなく、国中に貧しい者のいない、実に平和な時代だったのです。私たちもまた来るべきキリストの再臨に備え、キリストがもたらす真の平安、神との親しい関係の修復に尽力させていただきたいと願います。
https://www.bible.com/bible/81/psa.72.8-15.ja1955
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詩篇 72:16-20
国のうちには穀物が豊かにみのり、その実はレバノンのように山々の頂に波打ち、人々は野の草のごとく町々に栄えるように。 彼の名はとこしえに続き、その名声は日のあらん限り、絶えることのないように。人々は彼によって祝福を得、もろもろの国民は彼をさいわいなる者ととなえるように。 イスラエルの神、主はほむべきかな。ただ主のみ、くすしきみわざをなされる。 その光栄ある名はとこしえにほむべきかな。全地はその栄光をもって満たされるように。アァメン、アァメン。 エッサイの子ダビデの祈は終った。
五穀豊穣は平和と繁栄の象徴です。砂漠気候のイスラエルでは、国中で豊かな実りを結ぶことはまさに神の奇跡、神の祝福の象徴でした。それは自分が受けた祝福を、自らの手で勝ち取ったものと思わず、神の御業の結実であると、すべての栄光を神に帰すると共に、祝福を独り占めすることなく、同胞である神の民イスラエルと分かち合うことが、神の国イスラエルの王たる者に課せられた使命でした。私たちの捧げるすべての祈りが神の栄光をほめたたえ、周囲の人々に神の恵み深さを証するものでありますように。
https://www.bible.com/bible/81/psa.72.16-20.ja1955
神よ、あなたの公平を王に与え、あなたの義を王の子に与えてください。 彼は義をもってあなたの民をさばき、公平をもってあなたの貧しい者をさばくように。 もろもろの山と丘とは義によって民に平和を与えるように。 彼は民の貧しい者の訴えを弁護し、乏しい者に救を与え、しえたげる者を打ち砕くように。 彼は日と月とのあらんかぎり、世々生きながらえるように。 彼は刈り取った牧草の上に降る雨のごとく、地を潤す夕立のごとく臨むように。 彼の世に義は栄え、平和は月のなくなるまで豊かであるように。
今日の詩篇はダビデ王がわが子ソロモンを次期イスラエル王として代を受け継ぐに際し、その王位が祝福されるようにと祈った詩篇です。ダビデがソロモンに託した王政とは、神の義によって神の国イスラエルを正しく導くことでした。当時の他の近隣諸国が専制君主制を採り、王の一存で国を自由に動かしていたのとは異なり、神の国イスラエルでは国王はあくまでも神の代理人であって、王の考えではなく神の御心に従って国を正しく裁くことが求められていました。生まれながらの罪人で過ちを犯しやすい人間が国を導くのではなく、神のご支配のもとに国が導かれることこそ、真の平和の実現につながるのです。
https://www.bible.com/bible/81/psa.72.1-7.ja1955
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詩篇 72:8-15
彼は海から海まで治め、川から地のはてまで治めるように。 彼のあだは彼の前にかがみ、彼の敵はちりをなめるように。 タルシシおよび島々の王たちはみつぎを納め、シバとセバの王たちは贈り物を携えて来るように。 もろもろの王は彼の前にひれ伏し、もろもろの国民は彼に仕えるように。 彼は乏しい者をその呼ばわる時に救い、貧しい者と、助けなき者とを救う。 彼は弱い者と乏しい者とをあわれみ、乏しい者のいのちを救い、 彼らのいのちを、しえたげと暴力とからあがなう。彼らの血は彼の目に尊い。 彼は生きながらえ、シバの黄金が彼にささげられ、彼のために絶えず祈がささげられ、ひねもす彼のために祝福が求められるように。
ダビデ王は戦争によって隣接する国々を平定しましたが、その後ソロモンのためには海を超えてはるか彼方の国々までも、自発的にソロモンに貢物を捧げるようにと祈り求めました。ダビデの祈りの通り、ソロモンの知恵を聞くためにありとあらゆる国々の王が、高価な貢物を携えて謁見を求めてイスラエルに上ってきました。タルシシは今のスペイン、シバはサウジアラビア、当時の全世界と思われていた地域にソロモンの名声が広まり、このような聡き礼を授けられた神の栄光が世に現されたのです。そしてソロモンの時代は戦争もなく、国中に貧しい者のいない、実に平和な時代だったのです。私たちもまた来るべきキリストの再臨に備え、キリストがもたらす真の平安、神との親しい関係の修復に尽力させていただきたいと願います。
https://www.bible.com/bible/81/psa.72.8-15.ja1955
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詩篇 72:16-20
国のうちには穀物が豊かにみのり、その実はレバノンのように山々の頂に波打ち、人々は野の草のごとく町々に栄えるように。 彼の名はとこしえに続き、その名声は日のあらん限り、絶えることのないように。人々は彼によって祝福を得、もろもろの国民は彼をさいわいなる者ととなえるように。 イスラエルの神、主はほむべきかな。ただ主のみ、くすしきみわざをなされる。 その光栄ある名はとこしえにほむべきかな。全地はその栄光をもって満たされるように。アァメン、アァメン。 エッサイの子ダビデの祈は終った。
五穀豊穣は平和と繁栄の象徴です。砂漠気候のイスラエルでは、国中で豊かな実りを結ぶことはまさに神の奇跡、神の祝福の象徴でした。それは自分が受けた祝福を、自らの手で勝ち取ったものと思わず、神の御業の結実であると、すべての栄光を神に帰すると共に、祝福を独り占めすることなく、同胞である神の民イスラエルと分かち合うことが、神の国イスラエルの王たる者に課せられた使命でした。私たちの捧げるすべての祈りが神の栄光をほめたたえ、周囲の人々に神の恵み深さを証するものでありますように。
https://www.bible.com/bible/81/psa.72.16-20.ja1955
