北白川通りの東側奥に、産土神(うぶすながみ)である「北白川天満宮」が建っています。
何しろ、平安京遷都以前の創建といわれ、祭神は少彦名神(すくなびこなかのかみ)。社宝に延喜8年(908年)の黒鉾を所蔵しています。多分この神社も「延喜式」に記録されていると思います。(間違いであればすいません)
もともとは、南の所に有りましたが、文明年間に(1469~87年)に足利義政がいまの所に移したことから、銀閣寺造営になにか関係したと言われています。
境内には白川女塚(しらかわめ)と花塚がたち、十月初旬には高盛(食物を盛った台)を神饌する神事が行われます。
北白川天神宮社の森です。派手では無いですが静で古風な神社です。
北白川天神宮の森です。なお、この神社が授ける藁(わら)を妊婦の腹に巻いておくと安産になるといわれています。有名な、北区にある「わら天神」の御利益とよく似ています。
注:「延喜式」は、平安時代に、醍醐天皇の命により藤原時平らが編纂を初め、時平の死後完成した三代格式の一つで、ほぼ完全な形で残っているのはこれだけです。よって古代史の事では重要文献です。(原本は現存していません。写本は東京国立博物館等に所蔵されています。全50巻))
左京区北白川仕伏町42
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます