京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その412))放生川の鯉物語

2012-11-21 00:05:48 | 京の話題

男山の麓の「放生川」のほとりに仲の良い母と子の二人が住んでいました。その子は、親想いの優し子でした。

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ある日、母が重い病にかかり、寝込んでしまいました。子は一生懸命に看病しましたが、一向に良くなりません。そんなとき「鯉の生き血を飲ませると、重い病がが良くなると」いう噂を聞きました。しかし、「放生川」は「殺生禁断」です。それでも母を見殺しに出来ないと、子は「放生川」に入り緋鯉を捕まえて母に血を飲ませました。すると、母はみるみる元気になりました。

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「殺生禁断 」の法を破った子は、尊を罪を償おうと、役人に名乗り出ました。しかし、その正直さに役人は心をうたれ、罰することはしませんでした。

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その後、長患いしたときに、生きた鯉の代わりに紙で作った真鯉と緋鯉を枕の下に敷くと、病が治ると言い伝えが残りました。

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そして、いつしか「床ずれが治る」といわれるようになり、「紙鯉」は「石清水八幡宮」参拝のお土産になったということです。

うんちくは、このへんで、またケーブルカーに乗り、前記で見過ごした、と言うよりもまだまだ「石清水八幡宮」の見所を記載します。御期待を。なにしろ帝が出兵する時はこの「石清水八幡宮」へ参拝の後に出兵します。

京阪電鉄・八幡市駅すぐ

(たわごと)

23日は祝日です。何の祝日?現在は「勤労感謝の日」と呼んでいますが、もとは宮中祭祀です。日本の祝日は一年で15日有りますが、「敬老の日」と「体育の日」以外は、日本固有の「宮中祭祀「神道行事」など「日本書紀」等から「天皇家」にまつわる行事です。

「勤労感謝の日」はもとは「新嘗祭」(にいなめさい)といい、「宮中祭祀」で元来は旧暦11月二回目の卯の日に行ったと言う事です。日本固有の祝日は http://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20121031で細かく記載しました、参照下さい。