![]() | 犯罪不安社会 誰もが「不審者」? (光文社新書)浜井 浩一,芹沢 一也光文社このアイテムの詳細を見る |
今回は、浜井浩一,芹沢一也『犯罪不安社会』を紹介します。犯罪について統計と思想の面から現状を教えてくれる。現状把握のための本である。論点はすごくわかりやすかった。ワイドショーのコメンテーターを含めマスコミの人はもう少し正しいデータを使って現状を知ったほうがいい。マスコミは何かしら変に事態をあおる傾向があるので、そこのところはもう少し注意してほしい。
厳罰化が果たして犯罪抑止効果になっているかということなんだが、抑止効果にはなっていると思う。しかし、歯止めが利かなくなったときには、もう抑止効果にはならないと思う。一度犯罪を犯したときには、社会に戻ることは難しいので、再犯率は高くなるだろう。
下記に章毎の論点を書きました。
第一章 犯罪統計はどう読むべきか
・統計的には、「日本の安全が崩壊した」とはいえない。
・主にマスコミからつくられる印象によって語られる治安悪化神話に踊らされている。
第二章 凶悪犯罪の語られ方
・今までの凶悪犯罪を振り返る
・犯罪者や非行少年をモンスター化
・厳罰化の流れ
・犯罪被害者の立場の変化
第三章 地域防犯活動の行き着く先
・地域コミュニティの空洞化→コミュニティの再生(防犯活動)→不信感への脅威に敏感になる→不安感のスパイラル
・相互不信社会
・異質なものを次々と排除(←治安悪化という根拠のない前提)
第四章 厳罰化がつくり出した刑務所の現実
・増加する受刑者の多くは、労働力として一般社会で需要がなくなった者たち(不審者)
・刑務所は「福祉の最後の砦」なのか?
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