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東野圭吾『魔球』

2006年06月10日 23時16分22秒 | 書評(東野圭吾)
魔球

講談社

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今回は、東野圭吾『魔球』を紹介します。本書は、高校野球が介在するミステリーである。本書を読んだ感想は、やるせなさと孤独感を強く感じました。印象的な言葉は「兄貴はいつも一人だった」という弟勇樹の言葉であった。それは、主人公の須田武志が一匹狼という言葉が良く似合うことであった。つまり、彼は、右腕がなければもう存在価値がないということを良く知っていたとも言える。

本書は、九回裏二死満塁のときに、須田武志は、揺れて落ちる「魔球」を投げた。それが、事件の始まりであり終わりである。その後、捕手の北岡明は犬と共に遺体が発見され、投手の須田武志も遺体が発見され、右腕が切断されている。側の地面には「マキュウ」と書かれたダイイングメッセージが残されていた。 途中で、東西電気の爆弾事件や社長の中条の誘拐未遂という話も入ってくるが、それも全て一本の線で結びつけることができるようになる。

生まれた境遇や環境によってその人の運命はほぼ決まると思う、須田武志は多分想像するとマイナスの環境のなかから全てを受け入れ、背負い込むことから、自分の生きかたや在り方を模索することになったんだろう。その結果が、家族を楽にするために自分は野球にはげむしかないと思って、ストイックに練習に励んで、ストイックな生きかたをせざるを得なかったんだろう。親は須田武志を見てどう思っただろうか?
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