itchy1976の日記

当ブログは、読了本の書評・感想とスポーツ、時事問題、日常生活のコラム中心です。TB、コメント、相互リンク依頼大歓迎。

岸宣仁『職場砂漠 働きすぎの時代の悲劇』

2007年08月01日 23時09分06秒 | 書評(新書)
職場砂漠 働きすぎの時代の悲劇 (朝日新書 58) (朝日新書 58) (朝日新書 58)
岸 宣仁
朝日新聞社

このアイテムの詳細を見る


今回は、岸宣仁『職場砂漠 働きすぎの時代の悲劇』を紹介します。本書のほとんどがパワハラ、リストラの恐怖やサービス残業の増加や格差拡大などによるサラリーマンの苦悩を紹介である。それは、非正規雇用の増加と成果主義の浸透が原因である。結局自分の身は自分で守らないといけないということになるのだが、困ったときに相談できる人がいるといいと思う。あまり自分ひとりで根つめないほうがいい。

本書はどちらかというと、職場砂漠化した現状紹介の面が強い。ではどうすればいいのかというのが終章に書いてあるだけで割合として少ないように思える。それでも、ひどいところではこんな事例があるんだという現状はわかるわけだから。

職場がギスギスしているとコミュニケーションの面でも困ることがあると思う。何か職場というか労働者自体が余裕がない社会だと思う。余裕があるからこそ、いいアイデアが出てきたりする。もう少し余裕が生み出せたらいいなあ。

本書に出てくる言葉で重要なのは、「仕事は真剣に取り組むべきだが、決して深刻になるべきではない」という言葉だ。いざとなったら職場を離れるという選択肢を考えることが必要になるし、仕事以外の生きがいを探すということが助けになることもあるからだ。つまり、会社の言いなりになることはないということだ。


最新の画像もっと見る