itchy1976の日記

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青砥恭『ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所』

2010年05月16日 19時35分40秒 | 書評(新書)
ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書 809)
青砥 恭
筑摩書房

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今回は、青砥恭『ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所』を紹介します。底辺高の中退が多くなっているという現状から貧困問題を論じています。高校の中退と貧困(低所得)は強い相関があるみたいだ。

なぜ底辺高の中退が多くなっているかといえば、
1,家庭が低所得
2,家庭の崩壊(育児放棄、DVなど)
3,本人の低学力、本人の意欲低下、学校に対する嫌悪感
4,周りに影響される(悪い友人に引きずられる)ー類は友を呼ぶ
等の複合的要因があるように思う。親も金銭的かつ精神的に余裕がないんだよね。そういう風にならないためにも、小学校までの教育というものがすごく大切なんだろう。地域も含めた子供を支援していく機関の網にひっかけて、何とか支援できればいいのだが、問題のある子供ほど支援の網に引っかからなく、顕在化されないことも多いみたいだ。

その対策とは、
1,高校を義務教育化し、授業料を無料にするー中退を制度としてなくす
2,高校を普通教育中心から専門教育中心(工業科、商業科など)にするー底辺校ほどそのことが必要
3,貧困層の家族に対する経済的支援ー教育から排除を受ける子供を一人でも出さない
4,小・中学校の就学援助制度と高校の授業料減免制度をさらに充実させる
である。高校になってからじゃ遅いかなと思いつつ、それでも何らかの対策は必要だ。

そういう家庭は、貧困が受け継がれるような現状があるように思う。貧困の固定化ということなんだろう。「がんばればなんとかなる。」なんて軽々しく言う事ができないんじゃないかな。彼らにとっては、決められた貧困のレールに乗るしかないんだから。それでは寂しいんだが、若者の貧困に対する処方箋はないとしかいえない。

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2 コメント

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今こそ、教育格差を根絶せよ! (侍)
2010-06-07 21:15:07
一度高校中退となった人々が、何のスキルや資格も取得出来ないままフリーターを経て、ニート・ワーキングプアになる危険性は、今や明白である。
我が国は、高校教育や大学教育の無償化はもちろんの事、スキルや資格取得のバックアップ体制の整備や、高校中退者等への再チャレンジ可能な社会基盤の構築を、早急に実施すべきである。
Re:今こそ、教育格差を根絶せよ! (itchy1976(当サイト管理人))
2010-06-07 23:01:03
侍様コメントありがとうございます。

>高校中退者等への再チャレンジ可能な社会基盤の構築を、早急に実施すべきである。
→そうですね。必要なことです。 貧困問題ということでいえば、本来は、もう少し幼児期にサポートできればいいんですがね。高校になってしまうと、再チャレンジの場を作るしかないですよね。

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