サクリファイス (新潮文庫)近藤 史恵新潮社このアイテムの詳細を見る |
「心に残る本」の牛くんの母様推薦→記事はこちら
今回は、近藤史恵『サクリファイス』を紹介します。ツール・ド・フランスなどの自動車ロードレースを舞台にした話です。自転車ロードレースにおいて、エースはアシストの犠牲の上に成り立っている。だからこそ、エースは、チーム戦術の成功について責任を負うポジションなのであろう。アシストは、エースを勝たせるために走るのである。
本書は、多少短いかなという印象がある。淡白な印象があるが読みやすいのかなと思う。自転車ロードレースのことを知らなくても読める本だと思う。自転車ロードレースは、個人競技のようであるながら、団体競技のような面白さがあるなあと思いました。
主人公の白石誓は、山岳レース(特に下り)に強いアシストの選手である。石尾が起こした3年前の事故の噂を聞くが、あくまで、エースの石尾のアシスト役に徹するのである。8章になってやっとミステリーの要素が出てくるのである。石尾が事故にあって死亡したのである。何で事故がおきたのか?それは、3年前の事故と結びつくことがあるのか?やっぱり犠牲というものがミステリーを解く鍵になるのかなと思う。
文庫本の帯にあったが、2010年3月に続編『エデン』が刊行されるみたいですね。(書籍の画像は2010/04/02追加)
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<参考リンク>
サクリファイス著者 近藤史恵のマニアックなプロサイクリング談話
まあ、おっしゃるとおりもう少し長くてもいいかなと思いました。あっけなく終わった感じです。
『エデン』についても早く読んでみたいですね。
これからもよろしくお願いします。
たしかに もっと長くても良かったなぁとは思いました
しかし 続編でるんですが、楽しみです。
けっこう好きだったので
ツール・ド・フランスなどの自転車ロードレースがテレビ(地上波)でないですからね。知らない世界を知るのは楽しいですね。
スポーツでどれだけフェア(公平性)というものが担保されるかは重要ですよね。スポーツはわかりやすいものがどちらかというと好きですね。
これからもよろしくお願いします。
ロードレースという競技について勉強になった気がします。
短くてあっという間に読み終えた気がします。
スポーツはフェアに行きたいものだと、ちょっと憤りを感じながら読みました。