もうすぐ七回忌

今日は家族ネタ。でも笑える。

まあ、うちの親父は色々やってくれまして、ある意味我が家のトラブルメーカーです。

こんな事がありました。そう、自分が高校入試の時。

兄貴と同じ高校に行く事になった自分。入試も終えて、明日は発表という一番眠れない日。

親父がニヤニヤしながら自分の部屋に入ってきた。
「何だよ、俺は今ピリピリしてるから話しかけるなよ」
当時は反抗期の真っ最中。
「いい知らせだよ。おめでとう」
「は？」
「高校受かったぞ。よかったな」
「は？？」
「喜べ。これを教えてやりたくてな。すっとんで帰ってきたんだ」

考えてみれば親父は元ＰＴＡ会長で、しかも顔役の先生とは仲よかったんだっけか。だから、前日に合否がわかったんか・・・
うれしいよりも、怒りがこみ上げてきた。

「あのな・・・そういう事って黙っておかねえか？普通」
「いや、お前が早く知りたいだろうと思ってよ」
「あのな、俺明日みんなと合格発表行くの。どんな顔してりゃいいんだよ」
「あ、そうか」
「そうかじゃねえよ。俺結果知っててもドキドキしてる演技しなきゃいけねえだろが」
「ああ、いいじゃん。合格したんだから、そのくらい演技しろや」
「はあ？出て行け！このすっとこどっこい」

翌日、学校での会話
「なあ、編集人。俺受かってるかなぁ」
「大丈夫じゃねえか」
「お前、余裕あるなぁ」
「そんな事ねえよぉ（実は余裕だらけ）」
「どうしよう、ドキドキしてきたよぉ」
「落ち着け。俺たち（俺）は大丈夫だよ」

多分・・・今まで生きてきた中で、この時の演技が生涯最高の演技だったと自負しています（笑）
そして、今まで生きてきた中で、この時が一番精神的に追い込まれたのはいうまでもありません。

こんな親父が死んで、もうすぐ七回忌・・・