金融危機で大儲けしたヤツがいるが、日本は「「孤高の金持ち国家」を目指そうではないか!

2008年10月14日 21時58分42秒 | 経済
◆世界同時株価大暴落を招いた金融危機は、米英仏独各国が破綻金融機関に「公的資金投入」を決めたことが好感されて、各国株式市場で株価が一気に反転したことで免れた。まさに間一髪であった。これに対して、「もう一段下がる」のを期待していた投資家は、「めったにない買い場を逃した」と切歯扼腕、地団太踏んで悔しがっている。「他人の不幸は、密の味、自分の幸福」なのだが、幸福は、いつまでも止まってはくれない。
◆さて、今回の金融危機の本質を、ここで整理しておかねばならない。以下の5つにまとめられる。
 ①土地神話に対する「迷信」にとりつかれた連中が破綻した。「迷信」とは、「地価は、いつまでも値上がりし続ける」という思い込みである。不動産投資信託「リート」の破滅は、すでに3年前から始まっていた。アメリカの「リート」が上海に逃げていた後、「Jリート」が間抜けな土地売買に乗り出していたのは、馬鹿の骨頂である。
 ②「リスクヘッジ」に対する「錯覚」が蔓延していた。「リスク」は、だれかがつかまされる運命にあることを忘れていた。トランプのババは、必ずだれかの手に回ってくる。サブプライムローンという「ババ」が細分化されて、どこのだれともわからない多数の金融機関から無数の投資家の手に渡って行ったのである。サブプライムローンが破綻し、「リスクヘッジ」が広がりすぎたとき、どうなるかを予測した「プログラム」が作成されていなかったのは、金融工学専門家や金融マンの怠慢であった。
 ③バブルとは、「泡」のことであり、英和辞典をさらに読み続けていくと、「詐欺」という意味に逢着する。「泡」は、必ず弾ける。詐欺被害者は、大損をこき、泣きの涙であるのに対して、詐欺犯人は、大儲けして、口をつぐんでいる。 ④「デリバティブ」(金融派生商品)「レバレッジ」(テコの原理)などは、「大博打」の手法であることを見逃していた。丁半博打は、負ければ、大負けする。
 ⑤金融危機の最中に、詐欺犯人たちは、「笑い」を押し殺して生きている。だから、世界金融大恐慌など起こるわけがない。
◆今回の金融危機を見越して、昨年から「空売り」し、今回の大暴落で、今度はキビスを返して、買い戻してヤツがいる。サブプライムローン破綻でも無傷のゴールドマンサックス社が、その代表である。米国のヘンリー・ポールソン財務長官は、ゴールドマンサックス社の前CEO(経営最高責任者)だった。公的資金の管理を担当するのが、ヘンリー・ポールソン財務長官の腹心であるというのは、興味深い。
◆日本の金融機関で、大損こいたのは、「みずほ」だった。そのほかは、ほぼ無傷。サブプライムローン組み込みの証券を扱う資金的余裕がなかったのか、それとも、鼻から外されたのか。どちらにしろ、助かった。仲間外れにされることは、災難を免れることでもある。日本は、今後、「孤高の金持ち国家」を目指そうではないか。
板垣英憲マスコミ事務所
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