小沢一郎代表は「オリーブの木」的に「統一候補」を立てて戦えば総選挙に勝利し政権交代できると力説

2014年06月10日 10時37分08秒 | 政治

◆小沢一郎代表は、「みんなの党」「日本維新の会」が分裂し、野党内の再編成が始まっている状況下、次期総選挙、参院議員選挙に向けて、政権交代可能な政治勢力を形成していくための政治戦略と戦術について、ようやく公式的場面で見解を表明し始めている。
 日本記者クラブが6月4日、「どうなる野党再編 キーパーソンに聞く」のテーマで記者会見を開催した。このなかで、小沢一郎代表は、自民党に対抗できる野党勢力を結集するために旗印「非自民」を掲げる必要を力説した。だが、必ずしも1つの政党にまとまらなくても、「オリーブの木的な発想で野党連合」を形成して、「統一候補を立てて共闘すればよい」という戦術を明らかにした。また、2012年12月の総選挙では、自民党が得票数を伸ばしておらず、その後の地方選挙でも、「自民党・公明党推薦の候補者が負けている」ことを根拠に挙げて、「次期総選挙では、野党連合が勝ち、政権交代を実現できる」と確信していることを強調した。
◆この発言は、「選挙の神様」と言われる小沢一郎代表が、「候補者調整の要になる」との強い自信を示したものである。発言の詳細は、以下の通り。
 「再編どうなるという話は、最終最大の問題点は次の総選挙、政権の行方ということだと思います。それがない野党というのは、意味のない話でございまして、単なる政権を目指さない離合集散では子供の遊びになってしまいますので、そういう意味でとらえております。そのことで簡潔に申し上げますと、維新が2つになってまた政党がひとつ増えるということになりますので、このまんまそれぞれが候補者を擁立して戦うということになりますと、小選挙区ですから自民党に(対して)勝ち目はない。先だっての選挙以上にさらに敗北を期することになるということは、誰の目にも明らかなことで、この前提を抜きにして何を言っても始まらないということだと思います。
 従って、総選挙においては野党が候補者を一人に絞って、統一候補として自公と対決するという形にもっていかなくてはならないし、それが唯一政権を目指す、政権を交代させることのできるやり方だと思います。従って候補者を一人にするということは、ひとつの政党にするという必要はない。ひとつの政党になってやれれば、それはそれでいいことですけれども、その必要は必ずしもない。いくつかの、いくつかといってもいっぱいあったのでは意味がないですけれども、2つなり、3つなりで、せいぜいそんなもんでしょうか、それで候補者の調整が出来るような状態になれば、それでいいと思います。
ある意味で、オリーブの木的な発想。これも、オリーブの木にみんなが枝にぶら下がるというように思われますけれども、そうしなくてもいい、それぞれが独立の政党で小選挙区比例を戦う。ただし、小選挙区については候補者調整で統一候補にする、という方法で最低限いいと思いますけれども、いずれにしても、そういうふうにしなくてはならないし、たぶん段々段々、選挙へ近づいてきまして、日数も少なくなってきますので、それぞれ我が身のことですから、当然当たり前の結論に到達するのではないかと私は、そういう意味では、楽観しております。従って選挙協力も、右と左と全く相反する考え方というのでは、ちょっと無理かもしれませんが、自民党みたいな政党も右左混在するということは、国民が許していることですから、何も特にメディアのほうから言われるような細かい政策論議といわれますが、細かいところまで一緒になる必要はないと私は思っています。同じ政党でも、党議拘束を外せば、それぞれの意志で賛否を決められるわけですから、そのことを考えても、大きな日本にとって、国民にとって大事ないくつかの問題を共有できれば、私はそれでいいだろうと思っています。
 そんなことで、たぶん野党のそれぞれの皆さんも、そういうことを少しずつ強く認識しつつあるのではないかなと、そう思っておりますので、次の総選挙までに、ぜひそのような協力体制ができればいいなと、そう思っているところでございます」
 「政治的な旗印は、非自民で構わないと思います。これは与党と野党ですから、自民党と同じようでは選択の余地がなくなりますから、自民にあらざる政権を我々は目指すということで、全然構わないと思います。そして国民も総選挙後のいろんな首長選挙等をみていますと、非自民で協力しあったところは、たいがい自公に勝っておりますし、負けた1~2の例でも本当にいい接戦のところまでいっていまして、これは国民自身の多数が、自民党政権を良しとしているわけではない。ただ選択肢が現状ではない、そういうことだろうと思います。
まぁ、理念的なことは、いろいろな言葉であるのですけれども、やはり国民の皆さんにわかりやすい、基本的な原則ではあるけれども、わかりやすい形で訴える旗印が必要ですし、今も申し上げましたように、細かいことまで一致する必要は全くないですけれど、2~3の大きな問題については、やはり共通の認識、それを共有できるものではないと、訴える迫力を欠いてしまうということになると思いますので、そういう意味で、各党が合意できればいいとそう私は思います」
◆小沢一郎代表は6月2日、小沢一郎代表が幹事会終了後の定例の記者会見を行い、「野党再編、自民党に対峙する基本的な考え方でまとまるべき」との見解を述べた。会見要旨は以下の通りである。
【質疑要旨】(日本維新の会分党、結いの党江田憲司代表の野党再編構想について)
 日本維新の会分党について
Q. 日本維新の会が先週分党を決めた。今手続に入っているところだが、まずは率直に分党したことの受け止めと、今後の野党再編、政界再編にどのような影響があると思うかというところをお聞かせいただきたい。(NHK)
A.維新の会の分党については、他の政党のことだからとやかく言う話ではないけれど、一般論的に言うと、伝えられるところでは考え方の相違が出てきたうえで、お互い新しい党をめざすということなので、その意味では本来の政党の在り方、姿というか、そういう方向に向かっているように見えるので、それ自体は決して悪いことではないだろうと思う。これは野党というよりも、自民党の中でさえも右と左と簡単に言えば意見が違うと、政権のみで結びついているとなってきたけれども、各党ともそういった細かな事は別にして基本的な考え方でグルーピングがなされていくという事は結構な事だと思うし、さしあたって与党はそうはなりにくいから、野党について言えば今後そういうような方向に、そして連携の方向に少しずつ向かっていくのではないかと思う。
 〈結いの党江田憲司代表の野党再編構想について〉
Q.江田憲司氏の集会等取材していると、政界再編について、既得権打破・原発ゼロ・地域主権これを旗印に野党再編を目指すということである。小沢代表は自民党に対抗しうる勢力として新進党や民主党を大きくしてきたわけだが、野党再編でアドバイスがあれば伺いたい。(フランス10)
A.今言ったように、本来政党はその国政に関する基本的な考え方を同じくするものがグループ化されていくということが自然なあり方だと思うから、現時点で言えば今挙げたようなことは、かなりはっきり考え方の相違が出てきていると思うので、そういうような基本の考えを自民党と対峙する基本的な考えでまとまっていくということは、私どもも年来の主張であるので、そのこと自体は結構な事だと思う。ただ、今重ねて言うように、与党自民党も本来、右から左までまぜこぜの政党なので、一般的な方向で言えば自民党もそういう形で再編になることはいいのだが、当面は政権を持っているし、野党は政権がないので、逆に自由に自分の主張を与党以上に出来ると思うので、徐々に徐々にそれぞれの考え方に向かって、連携も進んでいくのではないかと思う。
Q.江田憲司氏の原発ゼロ・既得権打破・地域主権、小沢代表、生活の党は政策としてこの3点の考えに同意・賛同されるか伺いたい。(フランス10)
A.今申し上げた通り、今挙げた3つの考え方は私どもが年来主張していたことである。
Q.小沢代表としては政策、あるいは政治理念の点では江田憲司結いの党代表が提唱していることに相違はないという風に捉えてよいか。(フランス10)
A.基本的に私が主張してきたことなので違和感はない。
 【参考引用】小沢一郎代表は6月2日、参議院議員会館内で定例記者会見した。FRANCE10(日仏共同テレビ局)は6月4日、「France10が『江田憲司さんによれば野党再編は①原発ゼロ ②既得権打破 ③地域主権 という政治理念を旗印に結集するといっている』と質したところ、小沢代表は『従来私たちが主張してきたこと。違和感は感じない』と述べ、維新結い新党の掲げる政治理念に理解を示した」と報じている。

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