函館市教育委員会は、根崎町に開設してきた「湯川海水浴場」を、今年度限りで廃止する方針を明らかにしました。今日の新聞にも掲載されていましたから、皆さんもお読みになったと思います。
私たち、市議会総務常任委員会の委員にも、昨日「湯川海水浴場の廃止について」と題した資料が配付されました。これまでの議会議論を聞いていれば、既定路線の決定といえるものです。
市教委の判断は、設置している敷ネットやロープの傷みが激しく、更新するためには約2億円が必要となるため、継続は困難というものです。
私も、第3回定例会の予算決算特別委員会で質問しました。同時に、人口減少時代の公共施設のあり方についても、従来のような「何でも造れ、何でも残せ」的な発想はすべきではないことを前提に考えるべきとの持論を述べましたから、その後、市長から「各論反対」にならないでほしいと言われました。
そうしたことからすると、この湯川海水浴場も、毎年開設に毎年4千万円かかっており、更新に2億円必要だというならば、廃止もやむなしと言わなければなりませんが、代替施設がなければ、簡単に「そうですね」とはいきません。
市教委の資料では、入舟町の前浜海水浴場があるということになっていますが、この施設規模では収容しきれませんし、真逆の位置関係になりますから、交通アクセスも考えなければなりません。
また、北斗市七重浜の海水浴場や福島町、乙部町の海水浴場も紹介されていますが、対応は不可能でしょう。今後の海水浴への対応の考えも同時に出して、現施設の対応方針を打ち出すべきだと思います。
それでなくても、函館市には家族連れで遊べるところ、楽しめるところ、子どもたちが健全に楽しめるところが全くないと言われているのですから、もう少し知恵を出してみましょうと言っておきます。
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