一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2056  かさこそと口割る鍋の浅利かな   待子

2019年05月06日 | 

 温度の上がって行く鍋の浅利が、口を開く。「口を割る」でも悪いわけではないが、「口を開く」の方が適切だろう。

 人間は、生き物の命を奪い、食べて生きねばならない。浅利が口を開くとき、「命を奪っている」という思いが浮かぶ。そういう罪悪感が、この句にあると感じるのは、思い過ぎだろうか。

ハルジオン


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