一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

110  煤払い姉さん被りの似合う俺   豊春

2010年12月30日 | 

煤払い姉さん被りの似合う俺  豊春

 

神社仏閣などを除けば、死語になりつつある「煤払い」。近年の一般住宅では、煤(すす)の出るものがない。燃料に薪を使う囲炉裏などが消えたからだ。だからこの句の場合は、単に「ほこり」を払うでいいだろう。

 

作者が姉さん被りをして、鏡を見ているとはとても考えられない。誰かにそそのかされて、姉さん被りをさせられて、、「あなた、とてもよく似合うわよ」などとおだてられているのに決まっている。「そうか」と作者もその気になってご満悦なのである。

 

1年のほこりを払い終わって、いよいよ正月もすぐそこに来ていることを実感する。


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2 コメント

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Unknown (魔女)
2010-12-30 20:46:16
今日にぴったりの俳句です。

写真もきれいです。

私は訂正する間もなく、コメントは来てしまって困ったものです。
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良いお年を! (issyo k)
2010-12-31 11:15:07
魔女様

このブログを、最低毎日1年間は、続けようと思いますが、どうなりますか。

来年も、どうぞよろしくお願いします。
返信する

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