一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

344  大頭乗せて土偶の秋思かな

2011年08月22日 | 

(おおあたま/ のせてどぐうの/しゅうしかな)

 

 「世界で一番好きな焼き物は?」と問われたら、迷わず「縄文土器」と答えるだろう。どういうわけか、私には古いもの程良く見える、そして、新しいものほど軽薄に見えてしまう。

 

岡本太郎が、確かパリで生まれて初めて縄文土器を見て「日本にもこんなに素晴らしい美術品があったのか」と感動した、という話があったが、全く同感である。

 

しかし、私に言わせれば、岡本太郎の作品は、縄文土器に遥かに及ばない、と思う。例えば、彼の「太陽の塔」は、明らかに土偶の模倣とも言える作品だ。

 

日本に限らず原始美術には、我々現代人が入り込めない厚い壁がある。その原因は、隔たっている数千年という単なる「時代」にあるのかもしれないし、彼らとの「生活の違い」によるのかもしれないし、生活から生まれる「信仰、宗教観や思想、価値観」かもしれないし・・・いづれにしても、古いものは面白い、分からないから面白い。 

 

オミナエシ(女郎花)

 


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4 コメント

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Unknown (take)
2011-08-22 06:22:44
ヒヨドリバナは最初から白っぽいし、ヨツバヒヨドリなら葉が4枚輪生しているので見分けられるようです。

写真では葉の様子がよく分かりませんが、2枚ずつ対生しているならサワヒヨドリですね。葉が深裂し6枚輪生したように見えるものもあるようです。
私のところはサワヒヨドリだらけですよ。

縄文土器、丸い目に横線のあるタイプが好きですね。
縄文人、調べてみると今とあまり変わらぬ知恵と生活があっやようですよ。
精巧な丸木舟の7000年ぐらい前のものが発見されているし、石のアンカー石臼なども小田原久野あたりで出ています。
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サワヒヨドリ (issyo k)
2011-08-22 09:13:23
takeさま

確かに、サワヒヨドリのようですね。
花の下、二か所が3枚葉で互生し、
3か所目以下6枚葉で輪生、
各箇所から脇花芽が出ています。

水辺に咲く、というので最初に除外していましたが、
高原でも咲くんですね。おどろきです。

縄文時代は、争いがなかったようだし、
文明が進むほど住みにくくなっていくような気がします。
縄文から学ぶのは、土器だけに限らないようです。
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大頭に感動! (八王子のつれづれ草)
2011-08-22 19:54:32
今日も2~300の俳句を読んだのですが、ただただ落胆!でも、最後に読んだ貴方の土偶の句に救われました。貴方の愁思にカンパイ!
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Unknown (issyo k)
2011-08-23 01:26:33
八王子のつれづれ草 さま

カンパイ!

古いものの良さは、どこから来るのでしょうか?
土偶の愁いにカンパイ!
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