一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2078  第275回 7月 岩戸句会 

2019年08月01日 | 

蜘蛛の網の一本を切る蜘蛛落ちる   海人

鳶の巣と大海原と浜万年青 

 

蝉時雨「この世の果て」を歌いだす  沙会

名も知らぬジャズにときめく晩夏かな

 

ホルムズ海峡や如何に遠花火     炎火

日焼け止め有り〼の旗雨の浜

 

羅を着て後れ毛のまとわりぬ     稱子

夏雲の風にとかれてゆくかたち

    

蓮池の心臓ぽっと開きけり      薪

七夕やAIロボは美少年

  

ぬか漬けの茄子紺光る朝の膳     イヨ

雨蛙つやつやの肌正座して  

 

麦藁にトリコロールのリボンあり   裕

片蔭に信楽の壺汗をかき

 

犬連れて夏越の茅の輪くぐりたり   洋子

夏帽の古さ気になる同窓会

 

むぎこがしテニスコートのひとやすみ 歩智

鬼百合の野面をなめるゲリラ雨

  

日盛りや留守猫床へ潜りおり     豊春

雲の峰樟の重なる伊豆権現

      

近江路は早苗手を振る安土城     余白

絶え間なく雨が身を打つ合羽通して

 

選手らに片蔭もなし草野球      貴美

カビ臭を気にしてならぬ座禅堂  

 

堀文子画集の一服サクランボ     さくら

掛軸を守り切れない晩夏かな

 

夏帯のひと色好み外出す       鞠

凛として日の本木槿闇の中

 

夏椿たとえば幼き母の写真      雲水

睡蓮や金魚言葉の泡三つ

ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)

いつのまにやら庭に咲き始めました。色が鮮やかで、気に入っています。外来種で繁殖力が強いらしいので、増え過ぎないよう気を付けたい植物です。


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