一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1285  第215回 7月 岩戸句会

2014年07月30日 | 岩戸句会

雷鳴やテネシーワルツを切りきざむ  洋子

パラソルの下で器用にタバコ巻く

 

なめくじの跡キラキラと父母の墓   歩智

朝摘みの花付き胡瓜幸多し

   

車内みなケイタイ覗く夏の昼     豊春

夏の宵赤き爪にて宅配子

 

蛞蝓女形の腰の美くしき       薪

ブラックホール蛍火一つ吸い込めり

 

百合の香の独りの闇に抱かれをり   章子 

生きるとは病むことなりやなめくじら

 

道端のカサブランカとコカコーラ   炎火

白壁のメタボのトカゲ尻尾欠く

  

なめくじの銀の足跡鉢の底      一煌

うすき影うすばかげろふ羽光る

 

旅に出で家人想うや合歓の花     稱子

夜濯ぎや灯りの消えぬ大都会

 

蛞蝓の三億年の歩みかな       雲水

敏捷が生き抜くちから金魚の子

 

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