アイ!サラマッポ in バギオ

フィリピン人介護者のケアを受けながらの、フィリピンでのインディペンデント・リヴィング…、心の赴くまま、ここに記します。

フィリピンの英雄「ホセ・リサール博士」の日

2008-12-30 12:31:24 | フィリピン-バギオ

 今日12月30日は、フィリピンの国民的な英雄「ホセ・リサール博士」の日(Dr. Jose Rizal’s Day)です。
 112年前の今日、現在のマニラのリサール公園で処刑されたのです。安らかなお眠りをお祈りいたします…。

<写真> バギオ市バーンハム公園前のホセ・リサール博士像

 少し近づいて…

「フィリピン救国の英雄、ホセ・リサール博士(Dr. Jose Rizal)は、医学、哲学、文学、人類学に農学と、多岐の分野にわたって教養を身につけた天才的知識人で、言語も二十二ヶ国語に通じたとされる。強圧的なスペイン支配と、フィリピン人の従順過ぎる無気力さを嘆き、著書を通して訴え続けた民族自立の叫びは、フィリピン国内にとどまらず二〇世紀初頭のアジア各国のナショナリズム運動を呼び起こし、毛沢東やホーチミンにも影響を与えた。広大な芝生が広がるその公園の中央には、リサールの記念像が高くそびえている。そこは、一八九六年一二月三〇日に彼がスペインにより処刑された場所で、碑の下にはリサールの遺骨が納められ、儀仗兵が二十四時間体制で警備に当たっている。それからちょうど百年、フィリピン最大の英雄のお墓を前にして、介護者の二人がお祈りを捧げる横で、私も静かに祈った。歴史上、時代に先んじ過ぎた先駆者には、時として悲惨な結末が訪れることがあるが、彼の場合もそうだったのだろう。しかし、彼の死後、フィリピンはただちに独立運動に立ち上がり、わずか一年半でスペインからの事実上の独立を果たしたのだ。」
(拙著『アイ!サラマッポ~フィリピン人介護者と生きて~』上巻より抜粋)

 10年前のクリスマスに、私がマニラでじたばたしていた時、マカティ市のコーヒーショップで出会った、初めてのフィリピン人の友人のご先祖様です。

 東京の日比谷公園にも、「ホセ・リサール博士像」があります。

 http://www2.tbb.t-com.ne.jp/atc/Philippines/history/jose_rizal.html

(ホセ・リサール博士の歴史と功績)

 

<写真> マニラのリサール公園(リサール博士が処刑された場所)
 手前に見えるのは、「ホワイト・エンジェル-白い天使」の可憐な花です。