近代文化遺産見学案内所 2

明治時代以降の文化財を中心に、江戸時代以前の文化財、世界各地の世界遺産への見学案内、世界の鉄道乗り方案内なども。

二ヶ領用水 久地円筒分水 (神奈川県 川崎市)

2018-03-12 07:39:41 | 神奈川県


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アクセス(行き方)

見学のしかた

施設の説明

フォトギャラリー








アクセス






「二ヶ領用水 久地円筒分水」は、上の地図マーカー1



最寄りの駅から徒歩

JR 武蔵溝ノ口(むさしみぞのくち)駅、または東急 田園都市線 溝の口駅 いずれの出口からも、徒歩約15分(1.1km)。


バス

JR武蔵溝ノ口駅・東急田園都市線 溝の口駅から
JR 武蔵溝ノ口駅 北口、または 東急 田園都市線 溝の口駅 東口 付近にある、溝の口駅前バスターミナル 6番のりば(上の地図、マーカー3)から、川崎市営バス 溝06系統「登戸(のぼりと)駅」行き、または 溝06系統「向ヶ丘遊園(むこうがおかゆうえん)駅南口」行きに乗車。
乗車時間 5分、運賃 210円(全国共通交通系ICカード使用可)、1時間に2本。
「新平瀬橋(しんひらせばし)」バス停(上の地図、マーカー2) 下車。徒歩約2分。
時刻表は、川崎市営バス公式サイトを参照。

JR久地駅から
JR 久地(くじ)駅前 バス2番のりばから、川崎市営バス 溝06系統「溝の口駅」行きバスに乗車。
乗車時間 3分、運賃210円、1時間に2本。
「新平瀬橋」バス停(マーカー2)下車。徒歩約2分。

東急二子玉川駅から
東急 田園都市線 または 大井町線 二子玉川(ふたこたまがわ)駅 東口付近、二子玉川駅バスターミナル 1番のりば(上の地図、マーカー4)から、東急バス 向02系統 「向ヶ丘遊園駅南口」行きバスに乗車。
乗車時間 9分、運賃 210円(全国共通交通系ICカード使用可)、1時間に1本。
「新平瀬橋」バス停(マーカー2)下車。徒歩約2分。
時刻表は、東急バス公式サイトを参照。


駐車場

施設付属駐車場はない。
半径500m以内に複数の有料駐車場あり。NAVITIME駐車場検索ページから「二ヶ領用水久地円筒分水」で検索。










見学のしかた




公園の中にあり、常時見学可能。

ちょっと分かりにくいが、フェンスの向こう側に円筒分水がある。










施設の説明




二ヶ領用水(にかりょうようすい)の歴史は、江戸時代の初めにさかのぼります。多摩川の南水域(現在の川崎市)の治水と新田開発のため、徳川家康の命を受けた代官によって、14年の歳月をかけて造られました。
用水は久地(くじ)の地に設置された分量樋(ぶんりょうひ)で4つに分けられ、周囲の村々に流れていました。分量樋とは、用水を堰き止めてそこから溢れ出る水を木製の扉で区分けしたもので、用水を利用する流域の面積に応じて入口の広さや水路の広がりなどが決められ、水の量を平等に分配しようというものでした。しかし実際には、上流から流れてくる水の量が変わると、各水路を流れる水の比率は水路幅の比率とは違った量になってしまい、あまり正確な分水はできませんでした。また、分量樋の下流では次々に新田が開発されて水田の面積が広がったため、日照りの時には水量不足が深刻化するようになりました。このため、江戸時代には水の分配を巡って争いが絶えず、中には他の分水への入口をふさいでしまうという実力行使をする者も出てくるほどでした。
明治時代になると、分量樋よりももっと正確に水を分配する方法が考えられるようになり、分水円筒(えんとうぶんすい)が考案されました。昭和の初めごろ(1930年代)には、長野県や福島県で、既に円筒分水が存在していました。円筒分水は、水面の高さの差で生じる「サイフォンの原理」を応用しています。用水の水面よりも低い場所に鉄筋コンクリート製の円筒を作り、用水から地下経由で水を引いて、円筒の内部に湧き上がるようにします。円筒上端の円周を分水の比率で仕切ることにより、円筒から溢れ出る水が適切に分配される、という仕組みでした。しかし長野県の場合、円筒は1つのみで、水面が波立つと分配が変わってしまうという欠点を持っていました。
昭和16年(1941年)、かつての久地分量樋のやや下流に、新たに円筒分水が造られました。設計は、当時の神奈川県多摩川右岸農業水利改良事務所長、平賀栄治。二ヶ領用水から分けられた水は、すぐ隣を流れる平瀬川の地下を2本の管を通って円筒分水まで導かれ、円筒内部から湧き出るようになっていました。中央の円筒から溢れた水は、外側の直径8mの円筒に流れ落ちます。この2番目の円筒は水の流れを安定させる整流壁の役割を持っていました。更にその外側に直径16mの円筒を設け、その円筒に流れ落ちた水が各水路に分配される仕組みになっています。これにより、用水を流れる水の量が変化しても安定した水の分配が可能になりました。戦後、GHQの農業土木技師が視察に訪れ、アメリカ本国にこの施設の仕組みを紹介したほどです。
二ヶ領用水久地円筒分水は、全国各地に造られた円筒分水の中でも初期のものとして貴重であり、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財となりました。

川崎市教育委員会公式サイト文化庁国指定文化財等データベース現地案内看板など




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