心豊かな子育て~言葉に置き換える
名作「アルプスの少女ハイジ」のふるさと、デリフリ村を取材で訪ねたことがあります。アルムの山のふもと、白樺の林に囲まれた公園には、物語を記念して記念碑「ハイジの泉」がありました。自然石にハイジの上半身が型どられ、ハイジは、子羊のそばで、山からわき出る泉の上にかがみこんでいました。しかし、それにしても、なんとまあ、男の子のような顔なのでしょう!まるで、桃太郎を女の子版にしたようなたくましさ。
私は、この自然石のハイジを見ながら、いつまでも変わらない「自然児を求める」人々の願いを知ったような気分になりました。
そのことは、今どきの子ども達に、単純には受け入れがたいとは思いますが、この度のノーベル賞に輝いた先生の中にも「もっと自然となかよしに!」とあります。
この連載も今回で最後となりますが、毎回のように動物植物、生きものとの関わりから人との関わり、つまりそれが「心豊かな子育て」に繋がっていくヒントになるんとお話をさせていただきました。
その動物植物、生きものとの「かかわり」とは、子ども達が遊びを通して何かにひらめいた時、それを何かの形に置き換えること。この連載では動物植物、生きものの言葉(詞)としました。まさに「はじめに言葉ありき」です。
ですから、その言葉を通して身近な自然に触れる機会を増やすようにしながら、子育てを楽しんでもらうようお話をしました。
最終回は、「いえるよ、いえる」(詞、五十野惇)です。
(一) これが つぼみ
これが はな
これが み
これが たね
いえるよ いえる
つぼみ はな み たね
(二)これが は
これが えだ
これが くき
これが ね
いえるよ いえる
は えだ くき ね
(三)それから それから
いえるよ いえる
なお、この連載で紹介した動物植物、生きもの言葉(詞)は既に今TVや学習誌、保育誌に紹介されいる作品(詞)からとしました。ブログコメントは若い感覚ということで、東京家政学院大学学生が書いた文章を使いました。まだまだ研究不足の「心豊かな子育て」でしたが、多くの方々に支えられ終わる事ができました。ありがとうございました。
★☆★ 投稿者 / 五十野惇
元NHKディレクター/元聖徳大学・東京家政学院大学教授
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