いぞらど isolado 魚骨日誌

主に魚の頭骨を作る日々を綴っています。

カラフトマス

2019年11月08日 | 日本の魚の骨格
こんにちは。

朝晩は寒くなってきましたね。


さてさて、もう昨年の事になるのですが、お世話になっている羅臼の民宿の方から「カラフトマス」を送ってもらいました。





カラフトマスのメス






一昨年に一度お願いしたのですが、その年は不漁で手に入りませんでした。
昨年は、一昨年よりも良かった様で、民宿に泊まりに来た常連さんが何本か釣り上げられたので、その内からお裾分けしていただきました。
今年は、また不漁だった様で、昨年釣った常連さんたちも全然だった様です。

カラフトマスは遡上の季節になると、オスとメスの形態に大きな差が現れます。
カラフトマスに限らず、マス類サケ類は、雌雄で大きな差があるのが普通なのですが、中でもカラフトマスは特に極端な性差が現れます。





カラフトマスのオス



オスは、顔つきもそうですが、「背っぱり」と呼ばれる肩口の盛り上がり方が凄まじいんです。






でも、この背っぱりはホネが曲がっているのではなく、肉が盛り上がっているだけなので、骨格には影響がありません。
なので、今回は、特徴的な頭だけをホネ取りしました。
もっとも、マス・サケ類は軟骨魚なので、全身のホネ取りは、いぞらどさんにはまず無理なんですけどね。







カラフトマスのメスのホネ



メスは生の時はおとなしい顔つきなんですが、ホネ取りして乾燥させると、この様に鼻先が曲がってきてしまい、オスの様な顔つきになってしまいます。
以前にやったサクラマスもこの傾向がありました。どうやら、鼻先の軟骨部分が透明で特に弱い材質?になっているようなんです。
あれなんですかね、マス類は、オスメス共に最初から同じような曲がり易い構造になっていて、それが実際に曲がるか曲がらないかは、ホルモンバランスとかそう言うある種の刺激によるスイッチだけなんでしょうかね。


先程のメスもそれだけ見ると、一見オスの様にも見えますが、






カラフトマスのオスのホネ






こうして、本物のオスのホネを見ると、曲がり具合が全然違うでしょ。
勿論、これにも乾燥による影響が大きく含まれているんですけどね。










凄い曲がり方ですよね。
歯並びもカッコイイです。


マス類はその時の乾燥具合で出来が全然変わって来るので、ホント難しいです。
軟骨魚をもっと上手く処理する方法もあるのでしょうが、いぞらどさんは知りませんし、知っていたとしてもたぶん出来ないと思います(笑)。

誰かマス類の本格的な骨格標本を作れる方がいらっしゃいましたら、是非見本を見せてほしいなあと思っています。




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