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きっかけ

2010年06月16日 | Alexei Yagudinのこと
きっかけは・・・「道」でした。

昨年の秋、怪我明けの高橋大輔くんが、フェリーニの「道」をテーマにしたプログラムを演じると聞いたので、見てみたいな、と思ったのがそもそもの始まりです。イタリア好きにとってフェリーニは何と言っても特別な存在ですし、「道」はすごく好きな映画だったので。
もともとフィギュアスケートを見るのは好き、といっても、テレビをつけたときにやっていれば見るという程度で、選手の名前もそんなには知らない上、男子シングルはもっとも興味が薄いカテゴリー(一番好きなのはアイスダンスだった)だったのですけど。高橋くん自体もそんなに好きではなかった(ごめんなさい)のですが、でも、表現力には定評のある彼が「道」を演ったらどんなふうになるんだろう・・・と思い、NHK杯をテレビで見たのでした。そのときの高橋選手の演技は、ものすごく良くはなかった(失礼!)のですが、プログラムはとても印象に残ったのと、SPのほうもcobaさんの曲だったので、「これは応援しないわけにはいかない!」という気になってしまったわけです(cobaさんはヴェネツィアに留学していたご縁でイタリア関連のテレビ番組によく出ていたり、教育テレビのイタリア語講座にレギュラー出演していたりしたので、イタリア好きにとってはやはり親しみ深い存在で・・・良い曲多いですし)。

高橋くんの「道」は試合を重ねるごとに良くなってきて、ついには皆さんご存知の通り、オリンピック銅メダル、世界選手権金メダル、という素晴らしい成績を収め、このままであれば、高橋くん現役続行でよかった、来期もがんばれ~!ですんでいたんでしょうけど・・・

ご承知のとおり、バンクーバー・オリンピックでは、4回転ジャンプを跳ばなかったライサチェク選手が金メダル、SP、FPの両方で4回転ジャンプを成功させているプルシェンコ選手が銀メダルだったため、何かと物議をかもしていたわけですが・・・この結果に納得できない人たちが必ずといってよいほど口に出すのが「ソルトレイクシティ五輪は良かった」という言葉でした。私はソルトレイクシティ五輪は全然見ていなかったので(何といっても、プルシェンコなんてまだ14~15歳くらいだったころの姿しか記憶になかったくらいで。当時は「天才少年」「金髪の王子様」ってすごく騒がれていたような気がする・・・)、みんながそんなにすごいっていうのは果たしてどんなものだったんだろう、とひじょうに興味をそそられたのです。

というわけで、見てみたのがこれでした。

Alexei Yagudin - Winter


彼がトリプルアクセルを着氷した瞬間、魂抜かれました。
衝撃でした。「神に愛された人」ってこういう人のことを言うに違いない、って思いました。
サーキュラーステップにはもう目が釘付け、
ストレートラインステップの時には、すっかり恋に落ちていました。

こういう演技を見てしまうと、
「高難度の技」と「出来栄え」のどちらを重視すべきか、などという議論が矮小なものに思えてしまって・・・。

こうして、「アレクセイ・ヤグディンってどんな人?」と追いかける日々が始まったわけです。

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