名古屋季節だより

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そして尾張名古屋からの季節だより

545 「津波と大杉」

2015-06-27 15:55:43 | 日記

 仙台駅のステンドガラス前、

 仙台の待ち合わせ場所の一つとか、



      


 仙石線に乗り、

 小鶴新田、

 東北学院中学校・高等学校、

 そしてさらに乗り進み、

 多賀城キャンパスを越えて、

 松島海岸駅、



      


 


 伊達藩の船泊、

 水主の住居が残されていた、



 


 


 


 梅雨空に緑が輝く、



 


 かと思うと、

 真柏の木、



      


 枝が乱麻の如しに、



 


 


 緑の葉をつける頃とは、

 何時なのか、

 と思う、

 不思議な木、

 園通院の門前を通り、



 


 茅葺の小さな堂を見ながら、



 


      







 切り倒された瑞巌寺の杉並木、



 


 山裾の杉だけが残されていた、



 


 昨年までは、

 山門を潜ると、

 巨大な杉の木が、

 両側に並んでいた、

 参道の杉の木は一本もなかった、

 切り倒され丸太となって、

 積み重ねられていた、



 


 津波の塩害、

 これ以上は倒れることを考えて、

 伐採となったという、


 以前ならば鬱蒼と茂った杉林の右手にあった、

 瑞巌寺の洞窟群、

 今は、

 陽に曝されてあった、



 


 


 


 津波の傷跡は癒えず、






 ただ、

 瑞巌寺の奥に、

 杉並木が、

 取り残されたようにあった、



      


 





 小さな茅葺の門と、



      


 砂岩の刳り貫かれた門の向こうに、



 



 巨木の主がおわさった、





 


      






 絞り出される呻き声を聴く、

 鎮魂、

 


 


 




















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