答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

及時当勉励 歳月不待人

2018年09月08日 | 食う(もしくは)呑む

酔っぱらって思いついたことのメモ帳がわりにこのブログの「下書き」を使うことがよくある。そのたいがいは、短い文章か箇条書きで内容が記されていて、あとからそれなりのテクストとなってアップロードできるできないはさておき、何を書き留めたかったかぐらいはわかるようになっているのだが、たまに「なんじゃこりゃ?」というものがある。なぜメモを残したのか?何に触発されて何を考えたのか?さっぱりわからぬことがある。

「及時当勉励 歳月不待人」

という漢詩が記されていた日時は、8月30日22時51分52秒。

タイトルは「及時当勉励 歳月不待人」。本文も「及時当勉励 歳月不待人」(gooブログは、本文とタイトルを記入しなければ草稿として保存してくれないという仕組みになっている)。

さて・・・?

と首を傾げ思案してみるが、なにが言いたかったのか、サッパリ思い出せない。

「ま、いいか。とりあえず意味だ」と検索してみる。


故事ことわざ辞典』より

・・・・・・・・・・・・

時間は人の都合とは関係なしに刻々と過ぎていくものであり、人を待ってくれることなどない。
転じて、人はすぐに老いてしまうものだから、二度と戻らない時間をむだにしないで、努力に励めよという戒めを含む。

・・・・・・・・・・・・

 

読んで字の如しだ。それぐらいのことなら、この辺境の土木屋とて読み解ける。だが・・・、そういった類の言葉に酔っぱらったわたしの脳がビビッとくるはずはない。別の意味があるはずだ。検索をつづけてみる。

と、すぐに、別の解釈が見つかった。

 

漢詩の朗読~「歳月人を待たず」(「雑詩」)陶淵明』より

・・・・・・・・・・・・

人生無根蒂
飄如陌上塵
分散逐風轉
此已非常身
落地爲兄弟
何必骨肉親
得歡當作樂
斗酒聚比鄰
盛年不重來
一日難再晨
及時當勉勵
歳月不待人

 

人生は根蒂無く
飄として陌上の塵の如し
分散し風を追って転じ
此れ已に常の身に非ず
地に落ちて兄弟と為る
何ぞ必ずしも骨肉の親のみならん
歓を得ては当に楽しみを作すべし
斗酒 比隣(ひりん)を聚(あつ)む
盛年 重ねて来たらず
一日 再び晨(あした)なり難し
時に及んで当に勉励すべし
歳月 人を待たず

 

[現代語訳]

人生には木の根や果実のヘタのような、
しっかりした拠り所が無い。

まるであてもなく舞い上がる
路上の塵のようなものだ。

風のまにまに吹き散らされて、
もとの身を保つこともおぼつかない。

そんな人生だ。みんな兄弟のようなもの。
骨肉にのみこだわる必要はないのだ。

嬉しい時は大いに楽しみ騒ごう。
酒をたっぷり用意して、近所の仲間と飲みまくるのだ。

血気盛んな時期は、二度とは戻ってこないのだぞ。
一日に二度目の朝はないのだ。

楽しめる時はトコトン楽しもう!
歳月は人を待ってはくれないのだから!!

 

[解説]

(略)

「時に及んで当に勉励すべし 歳月人を待たず」ここが、日本ではずっと「過ぎた時間は二度ともどってこないんだから一生懸命勉強しなさい」というツマンナイ意味にとられてきました。

確かにこの部分だけ取れば「勉励すべし=努め励め」と取れますが、詩全体の文脈を見ると、「何に努め励むのか?」ハッキリしてます。

酒を飲んで、おおいに楽しむことに「努め励め」とすすめているのです。

(略)

・・・・・・・・・・・・


「ははあ~ナルホドね」

これで解けた。

「及時当勉励 歳月不待人」とだけ書き記して寝床についたくだんの日、お城下での懇親会をことわって帰村したわたしが向かった先は、ここ。




村に一軒だけある料理屋が25年の歴史に幕を閉じるその前日に開かれた呑み会だった。

といっても、とりたてて感傷的になるでなく、大いに呑み、かつ語った宴。

努めよ。

励めよ。

歳月は人を待ってはくれない。


及時当勉励 歳月不待人。

そういうことである。


 

 

 

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2 コメント

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いいですよね〜 (新潟のハム)
2018-09-09 20:36:03
好きな訳は青木正児さんです。
先月30日の自分のFacebookを見てもらえると嬉しいです😊
判明しました。 (みやうち)
2018-09-10 07:33:26
及時当勉励
歳月不待人

そう書き記したメモの起源が判明しました。
というか、思い出しました。
30日夜、酔眼で貴兄のフェイスブックを見て、とりあえずメモメモ。
てなところだったようです。
青木正児訳、よいですね。

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