答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

345(サン・シー・ゴ)

2009年09月18日 | 土木の仕事

 

345(サン・シー・ゴ)といっても、「3」のときにアホの顔をしなければいけない、という決めごとがあるわけではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

これを「サン・シー・ゴ」と呼ぶ。

この言葉が通用する地域の範囲はわからないが、

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、直角三角形なのである。

直角方向(いわゆるカネ)を出すときの簡便なツールの一つで、「3の倍数」か「4の倍数」のどちらかの辺を基準線に合わせれば、別の一辺が直角方向となる。

といっても、こんなものがどこかに売っているわけでもなく、見ての通り、どこでも作製可能な測量道具なのだ。

この応用パターンとして、巻き尺を使う方法もある。巻き尺を3人で持ち、それぞれが「0」と「3の倍数」と「3の倍数+4の倍数」と「3の倍数+4の倍数+5の倍数」の数字をおさえて(最初と最後は同じ人)、直角三角形を作れば、より広い範囲で直角方向がわかる。

そう「3の二乗+4の二乗=5の二乗」、すなわちピタゴラスの定理(三平方の定理)なのである。

 

 

そういやその昔、ワタシがまだボウズ頭の中学生だったころ(つまり今と変わらない)、「ピタゴラスの定理を美しいと感じられるような人になってほしい」といったロマンチックな数学の先生を思い出す(いまだに意味がわからないが)。

 

 

若い人は、何かと器械に頼りがちなのだが、土木現場では精密ではなく「おおよそ」で良い場合が少なからずあって、そんなときはこういう方法でいい。そしてワタシはこんなのが大好きなのである。

肝心なのは勝負どころの臨機応変な使い分け。それもまた、腕の見せ所のひとつなのだ。

 

 

さりげなく現場におかれてあった「サン・シー・ゴ」を久しぶりに見て、なんだか嬉しくなってしまったワタシ。

 

 

 

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (岡村さやか)
2015-09-03 18:52:39
その先生めっちゃ面白いね(笑)
Unknown (ひの)
2015-09-04 07:24:25
岡村さま
ごくごく真面目な人でしたよ (^_-)

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