答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

ささえる仕事

2019年02月20日 | 土木の仕事

ある若い鉄筋工の独白だ。


ボクらのつくったものは、いくらきれいに組み立ててもコンクリートで見えなくなる。

できあがった構造物を見て、ボクらの仕事は値打ちがないなあと思うときがある。

 

もちろんわたしはそれを言下に否定する。

 

ふつうの暮らしを下ざさえするのが「土木の仕事」。

それをさらに下から支える重要な役目がアナタたちの仕事。

素敵な仕事やんか。

逆に、そういう仕事の尊さを認めない人や世の中にこそ価値がないとオレは思うよ。

 

そう言いつつ、少しばかり反省した。往々にして、出来栄えとかいった類のものに目が奪われている自分を。「達成感」だなんだとエラそうなことを言いながら、ときとして、出来上がったモノの上っ面にしか意識が向いてない自分を。「だけどオレたちいなくなりゃ、ビルも道路もできゃしねえ、誰もわかっちゃくれねえか」と呑んでクダをまきつつ、そして、「ふつうの暮らしを下ざさえするのが土木の仕事だ」と声高に言いつつも、そこにも「支え支えられ」があって、はじめて「土木構造物」という「モノ(場所)」ができあがることを、ついつい失念している自分を。

 

ふつうの暮らしを下ざさえするのが「土木の仕事」。

それをさらに下から支える重要な役目がアナタたちの仕事。

素敵な仕事やんか。

逆に、そういう仕事の尊さを認めない人や世の中にこそ価値がないとオレは思うよ。

 

「その言葉、そっくりアンタに返すわ」

別のわたしが、頭上斜め60°方面からそう言い放つのを仰ぎ見て、「ありがとね」と最敬礼。

いやいや、深々とアタマを下げるべき対象は、くだんの鉄筋工くんだ。

「ありがとね」

もういちどアタマを下げた。

 

 

 

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4 コメント

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Unknown (真由美)
2019-02-20 15:47:09
宮内さんこんにちは〜^_^
私は土木の事は詳しくないですが、見えるところを綺麗にするには、見えないところを綺麗にするのが大事な気がします。。全てがそうとは言いませんが
私は掃除も 編み物も刺繍も裏の糸始末がしっかりしてると表の仕上がりが綺麗になります。洋服などでは必ず補強は裏でしか出来ません。目に見える部分に
人の注目は集まりやすいですが、大切な部分は(ことは)希望とか目標とか目に見えないものですよね。
だからこそ今を丁寧にすることが大事かと、、
すみません、長々と、、まとまりなく
Unknown (まつお)
2019-02-21 10:44:11
これからの時代、不可視部ほど3Dデータとして残っていきます。
若い職人さんのやりがいにつながるはずです!
Unknown (みやうち)
2019-02-22 17:59:01
真由美さん
おっしゃるとおりです。
自戒ですね。
たまに言葉にしないとすぐ妥協してしまうオヤジです。
残る (みやうち)
2019-02-22 18:06:55
まつおさん、
「残る」からやり甲斐張り合いが生まれるという思想に偏ると、では「残らない仕事はランクが低いのか」あるいは「残らないモノは値打ちがないのか」という問題が生まれ、くだんの鉄筋工さんのような悩みが生まれるのではないでしょうか。
「地図に残る仕事」というキャッチコピーはわたしも大好きだったのですが、近ごろは、「残る」偏重主義に陥ることは危険だと、そう思えてならないのですよ。

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