答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

当たり前田の・・

2018年11月07日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

某月某日、とある現場の状況をチェックしていたときこう思った。

「10年前なら優良工事やな」

もちろんそれは、

「(このままでは)今なら厳しいかな」

という感想と表裏一体のものとしての「10年前なら・・・」だ。

それほどに、高知県建設優良施工者表彰受賞工事のレベルは上がった。

わたしが見るところ、そのレベルアップに大きく貢献したのが、わたしが勝手に「高知システム」と名づけた審査システム。なかでも、公開で行われた二次(最終)審査だった。そこで手の内をすべてさらけ出さなければ、受賞の栄誉と、そこから派生するもろもろの実利(有り体に言えばその後の受注)を授かることはできないゆえのフルオープンの真剣勝負。しかも一次審査の点数をリセットしたうえでのプレゼン一発勝負が、その場に立った技術者(企業)のみならず、次の年にはその場に立とうと思い定めて壇上を凝視する技術者(企業)たちのレベルアップに寄与したことは、わたし自身がそのどちらの立場もを経験してきたゆえによ~くわかる。どちらに拠って立つものにもあしたは保証されてない。だからこそ、フルオープンの晒しっこで勝負するしかない。その繰り返しを意識的につづけてきた者たちがスキルアップレベルアップしないはずがない。

その「高知システム」も今は昔。

と、それについては、いくらでも書くこともしゃべることもあるのだが、今日のテーマはそこではない。

 

その真っただ中に身を置いてきたわたしが心がけてきたこと。それが、桃知さんに教えてもらった、「とりあえずは大きな流れの中で流れて、それ以上のスピードで流れることで独自性を保つ」(川俣正)だった。しかし、その「大きな流れ」の先には、フルオープンの必然としての大渋滞が待ち受けていた。そして、その「大渋滞」を抜けるための指標としたのが、この考えだ。


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「知の高速道路」を大渋滞まで疾走して一芸に秀でる経験は、のほほんと生きている多くの人たちに対して、絶対的な競争力を持つはずだ。そう信ずることだ。(『ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか』、梅田望夫、P.101)

レールがあると思っていても、実はそのレールがどこまで続いているかなんて誰にもわからない時代である。だから、迷ったとき悩んだときには、時代の大きな流れに乗った新しいことにあえて巻き込まれてみる。そしてそこで試行錯誤を繰り返してはその先の可能性を手探りしていく。変化の激しい時期ならではのそんな生き方も、あんがい自由で楽しいものだ。(P.243)

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そんな心持ちを保ちつつ、ときには大渋滞を真っ向から飛び越え、またときには大渋滞の脇をするりと抜けして、今に至っている。

「10年前なら・・・」

そして

「今なら・・・」

という現実は、誰あろう他ならぬわたしたち自身が一翼を担ってそうなったものだ。

「あゝ」

ため息のひとつもつきたくなってきた。

「ふ~っ」

なんだか可笑しくなってきた。

とはいえそれも、ずい分と前から織り込みずみの未来が想定どおりに到来したにすぎない。それゆえまことに残念ながら、その戦線から自ら離脱するという選択肢は今のところまったくない。

であれば、「10年前なら」にしがみつくことなく、「今なら」を打開するすべを模索しつづけるしかない。

そんなことは「当たり前田のクラッカー」ぢゃないか。

唐突に脳裏に浮かんだ古い惹句に苦笑いする辺境の土木屋。

 

 

 

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