いつまでも若いと思うなよ (新潮新書) | |
橋本治 | |
新潮社 |
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老人の嫌われ方の一つに、「お前に任せた」と言っておいて、そのくせ後になってなんだかんだ文句を付けるというのがあります。文句を付けられた方は、「だったら自分でやりゃいいじゃねェかよ」とひそかに不満をぶちまけるわけですが、なんでそういうことになるのかというと、「お前に任せた」と言うだけで、それに付随する権限を老人が譲渡しないからですね。「お前に任せる」が、時として「これは本来俺のものだが、特別にお前にやらせてやる」という留保付きのものになっているから、後になって「俺の思うものとは違う!」になってしまう。(Kindleの位置No.720あたり)
「任せる」と言うのだったら、その分の権限を譲渡しなければならない。権限を譲渡して、責任も押し付ける。押し付けたんだから、もうこっちの知ったこっちゃない。遠巻きにして文句を言っていると「権限を譲渡しない老人」になってしまうから、「俺はもう知らない」と言う。「自分は年寄りだ」と認めてしまうと、責任がなくなって楽になり、それと同時に世代交代が促進出来るから、いいことずくめです。(略)
ちょっとずつ年を取っていくんだから、権限譲渡もちょっとずつやって、若い奴に「お前もちょっとずつ年を取るんだから」と教え込む。そういうことをしないで、ある時一挙に権限譲渡を全部やると、リア王みたいな悲劇や、全体の破綻が起こる。(No.730あたり)
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ふむふむナルホドそりゃそうだ。
と得心しつつ朝もはよから橋本治を読む。
なぜだろう?
ふだんより少し早い時間に起きたというのにスッキリとした目覚め。
いやいや今にはじまったことではない。
いつのまにか心と身体がそういうふうにできてしまっているのだから、考えてみても詮ないことだ。
つまり、「なになにをしなければいけない」という束縛がないと、早くしかもスッキリと目覚めるという、ごくごく素直な心と身体の反応だ。
よいではないか。
なんとなれば、
「いつまでも若いと思うなよ!」
なのだもの。
お日様がこんなふうに見えると、すぐこのような写真を撮りたくなるジジイ。
ちなみに本分と画像に特段の関係はありませんのであしからず ^^;
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コメントありがとうございます。
「モネの庭」、来年は20周年です。ぜひ一度おいでください。
ほぼ毎日書いてますので、ヒマがあったらちょくちょくのぞいてやってください。
どうごぞひいきに。
大分に住む50代の女性です。
曽野綾子さん、土木で検索してここを
知りました。素晴らしいですね。
高知は息子が香川に、いた時一度行きました。モネの庭すごく行ってみたいです。
パートで力仕事の現場で働いていたので
いちいち宮内さんのことばに頷きました。
今は辞めて仕事を探しているのですが
やはり年齢の壁など、、難しいけど 宮内さんのブログで色々勉強になりました。
たくさんの本を読まれて偉いです。私は最近はめっきり減ってしまって、、、
風邪やインフルエンザが流行っているようなので現場のお仕事お気をつけ下さい。
また、お邪魔させて頂きます。