前が熱帯性睡蓮、うしろは温帯性睡蓮。
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東京都在住のYさんから、質問をいただいた。
「熱帯性睡蓮はなぜ、ひゅ~っと立ち上がって咲いてるの?」
「ふつうの睡蓮は水面に浮いてるのに」という前置きがついている。
いい質問だ。
「熱帯性だから」という味も素っ気もない答えが思い浮かんだが、すぐにかぶりを振って、マジメに答えることにした。
とはいえじつは、これについては、「これが正解」という確たる答えがあるわけではない。わたしなりにまとめてみた。
温帯性睡蓮は温帯に自生している種類をもとに改良されたもの。それに対して熱帯原産の品種に改良を加えてきたものが熱帯性睡蓮です。つまり、もともとがまったく異なる種類だということが前提としてあります。ちなみに、睡蓮の学名ニンフィアはギリシャ神話に登場する「水の精」ですので、熱帯性睡蓮をイメージするのが正しいかと思われます。まずこれが基本。
次に本題。残念ながらわたしとて、これという正解を見つけることはできてないのですが、もっとも有力だと思われるのが、われらが”ムッシュ・シュバリエ・ヒゲの川上”説。
画像は『モネの庭だより』より
温帯性熱帯性にかかわらず、睡蓮は、花が水中に没してある程度が経過すると腐死してしまいます。つまり、花が水の中にあることを嫌う植物です。スコールなど短期間で多量の雨が降ることにより水位が急上昇してしまう熱帯気候の中にあって、それを回避して種が生存しつづけるように進化していったのが、現在の水面から上に伸びて咲く熱帯性睡蓮なのではないか。というのがそれです。
どうです。説得力ありませんか?
そうそう、わたしが考えたのはこんな説です。
なぜだかはわからないのですが、熱帯性の植物には、茎がひゅ~っと伸びているものが多いような気がします。だから熱帯性睡蓮も、なんだかよくわからないけど同じ要因でひゅ~っと伸びて咲いているんじゃないでしょうか。
これはぜんぜん説得力がありませんね(撤回はしませんが)。
以上、東京都在住のYさんの質問、
「ふつうの睡蓮は水面に浮いてるのに、熱帯性睡蓮はなぜひゅ~っと立ち上がって咲いてるの?」
に対する答え。
もちろん、真偽のほどは不明。しかし、長年睡蓮と相対し愛しんで来た”ムッシュ・シュバリエ・ヒゲの川上”の説は、なるほどそうかモネと一聴に値する。覚えておいて損はない。
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そういうこと、自然界に多いと思います。(^^)
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