答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

『俺に似たひと』(平川克美)を読む

2019年06月17日 | 読む(たまに)観る

 

俺に似たひと (朝日文庫)
平川克美
朝日新聞出版

 

平川克美さんの著作はほとんど読んでいるなかで、意識的に避けてきた一冊。

『俺に似たひと』を読む。

避けてきたというその理由は、「ひとりの働き盛りの男が、単身で親の介護をし」、そして看取った物語であるという「重さ」ゆえ。その一連の経緯は、平川さん自身がWebで発信したものを折に触れ読んでいたことから、ぼんやりとではあるが把握していた。そう、「俺に似たひと」とは著者の父親のことである。つまるところ、自分が自分の「俺に似たひと」と向き合わざるを得なくなるだろうことを察知して、その煩わしさが嫌で避けてきたのだ。

当然のことながら、なにかを「読む」「読まない」はわたしの自由であり、「読まない」を選択したところで誰にどうこう言われることでもない。しかし、その「読まない」が、なんだか釈然としない選択だったのもまた事実である。

そんな『俺に似たひと』を読む。

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 人は誰もが人生の冬至に向かって長い坂道を下って行く。その介護と看取りの過程に積まれた膨大な極私的些事の堆積が「世界」をつくっている。それなしに「世界」は成立しない。些事にして大事、あるいは些事こそが大事、そうしみじみと思わせるのが、この本『俺に似たひと』の文学の力量であろう。(解説『気づいたときには終っている』関川夏央、より)

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読んでよかった。

 

 

 

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