答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

2007年冥土の土産 ~ モネの庭から(外伝)

2018年04月14日 | 北川村モネの庭マルモッタン

2007年、記念すべき第一回「三方良しの公共事業推進カンファレンス」への事例発表者としての出席依頼を再三にわたって断るわたしに、

「こんなことはもう二度とないだろうから、冥土の土産だと思ってぜひ」

と強く勧めてくれた当時高知県職員のUさんの言葉に、

「それもそうだな」

と最後には折れて「花のお江戸」へ。何がなんだかよくわからないままプレゼンテーションを終え、「返杯」のない宴会にも調子が乗らず、疲労困憊で帰高したその翌日、関西国際空港から向かったのは「花のパリ」、シャルル・ド・ゴール空港。「あたらしい庭づくり」の参考にするための南仏北伊への探訪。つづけざまの「冥土の土産」旅だった。

「花のお江戸」編は、「もう二度とない」というUさんの言葉と、疑いもなくそれを信じたわたしの思念は見事に外れ、あれから11年、北へ南へ東へ西へ、「三方良し」の旗振り役として求めに応じて各地を渡り歩いてきた。「冥土の土産」はどこへやらである。

その一方で、ヨーロッパ行は想像どおり、どうやら後にも先にもあれ一回こっきりになりそうな気配。だが、一度だけでも有れば御の字。貴重な体験をさせてもらった関係各位に、今さらながらではあるが感謝の意を表したい。

そんな「冥土の土産」の旅の最中、モネの足跡をたどるため訪れた古(いにしえ)の避暑地、北伊ヴォルディゲラに降り立ち、目の前に広がる地中海と、曲がりくねった幹を持つ亜熱帯植物を見たわたしがふとつぶやいたひと言は、

「高知に似てる」。

室戸岬か足摺岬か、はたまた桂浜か。いずれにしても、海と太陽とセットになった亜熱帯植物群は、いかにも地中海風の建物と街を歩く人たちをのぞけば、高知でも見かけないことはない風景のように感じた。

だがそのひと言が、同行のフランス婦人にはお気に召さなかったようで、

「あら、なんてこというの。ここはイタリアよ。高知といっしょだったら、こんな遠くまで来る必要なんかないでしょう。」

と、鼻白んだ顔で告げられてしまい、

「そ、そりゃそうですよね。やっぱり地中海はトレビア~ン。高知なんかとはチトちがう。」

と、思わずその場を取り繕う気弱な日本人ひとり。

そんな昔話を、唐突に思い出させてくれたのは、きのう目にした一枚の絵。

”Bordighera by Claude Monet"と題され”PrintArt.com”にアップされていたのを"Giverny"さんがシェアしたものである。

 

 

「似てないかなあ・・・」

誰にも聞こえぬようにそうつぶやき、11年前に目にした地中海の陽光を思い浮かべる、あいかわらず気弱な日本人。



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