答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

『マスター、ポーグスかけてくれ』(竹原ピストル)

2018年01月11日 | ちょっと考えたこと

 

PEACE OUT
竹原ピストル
Speedstar

 

竹原ピストルのアルバム”PEACE OUT”の最後、「マスター、ポーグスかけてくれ」というリフレインがつづく。曲名も同じ「マスター、ポーグスかけてくれ」だ。いっときこの曲にハマって繰り返し聴いていた。ただ残念なことは、「ポーグス」の意味をわからずに聴いていたことだ。きっとソースかなんかをかけるんだろうと、ぼんやり聴いていた。しかもわたしには、どうしても「ポーグース」と聴こえてしまう。これだと、よりいっそうソレっぽい。

「マスター、ポーグースーかけてくれ」

「マスター、ポーグースーかけてくれ」

どうだろう?

ポークなんとか、にかけるソース、もしくは沖縄料理にかけるタレっぽくはないだろうか。

 

その「ポーグス」がバンド名だということを知ったのは、ほんのつい最近、今年になってからだ。

といわれても、ザ・ポーグスというバンド自体をまったくしらないわたしだ。80年代後半から90年代前半までに活動(2000年代初頭に再結成)したけっこう有名なバンドらしいが、今になって始めてその名前を耳にした。

いやはやまったく、知らないということは・・・

もっとも80年代後半のわたしはといえば、新しいCDを買う金もなく(あ、そもそもプレーヤーがなかったか)、新しい音楽を聴こうという余裕もなく、もっぱら古いレコードかカセットテープで昔のリズム&ブルースを聴いていたのだから、たまに見るテレビから聞こえてくる日本の流行歌以外には、同時代の歌を知るすべもなかった。


「マスター、ポーグスかけてくれ」のポーグスがバンドの名前だったということを知ると、当然のこととしてまずYouTubeにアップされてないか検索してみた。いくつかあった。上位にある2曲ほどを聴いてみる。

そうか。そうだったんだ。

「マスター、ポーグスかけてくれ」のあの曲調もまた、ポーグス調だったのだ。

確信を得るべく、さっそくAmazonにアルバムをひとつ注文。

 

Best Of Pogues
The Pogues
Phantom Sound & Vision

 

ひととおり聴いたのち、おもむろに竹原ピストル”PEACE OUT"を取り出して、最後の曲をかけてみる。

まちがいない。

どこまで行っても人間は、知っている範囲でしかものごとを想像できない生き物だ。わたしのなかで、郷愁が漂うあのメロディーは、若いころ聴いていたアメリカン・トラディショナルやヒルビリーのようで(じつはわたしMyバンジョーを持っていた)、だから懐かしく聴こえるのだとばかり思っていたが、じつはその祖先の地、アイルランドの雰囲気がわたしのなかのスイッチを押していたのだった。

そういえば・・・

「パロディーは元ネタをあかさないのが粋なのだ」というようなことを、たしか筒井康隆が書いていたのを思い出した(「粋」という表現をしていたのかどうか定かではありませんが)。知識があればイチイチ元ネタをあかされなくても楽しむことができる。あかされない元ネタを類推して「ワシ知ってるもんね」とほくそ笑むのが通である。その逆に、知識がないと楽しみは半減してしまう。

いやはやまったく、知らないということは・・・

もちろんこの場合は、ピストルさんがパロディーでつくった曲ではなく、「マスター」と「ポーグス(とそのリードボーカルたるシェイン・マガウアン」へのリスペクトがこの曲の源泉としてあるのだろうが(ソースとか沖縄料理とか言ってたくせによくゆうネまったく)、元ネタに対する知識があるなしで曲への理解度が月とスッポンだという意味では、まったくもって筒井康隆の言うとおり。

いやはやまったく、知らないということは・・・


とはいえ、それは「欲」というものだろう。博覧強記の人に強いあこがれを抱いて人生を生きてきたけれど、わたし程度の能力とアタマの中身では、おのずから限界があり、その限界のなかで仕入れる知識など、どこまで行ってもたかが知れているのだ。「知りたい」という欲と「知らない」もしくは「知ってる」という現実の狭間を、これからもアッチ行きコッチ行きしながら、ときには地団駄踏んで悔しがり、ときには「どうよ」と人知れずほくそ笑みし、そんなことを繰り返しながら生きていくのだろう。


と、たったひとつの曲をきっかけとして、いつものように思考がどんどん大げさになるのを苦笑いしながら、現場の行き帰りの愛車マルモッタン号のなかでザ・ポーグスと竹原ピストルを代るがわる聴く。


♪ マスター、ポーグースーかけてくれ ♪ 

♪ マスター、ポーグースーかけてくれ ♪ 

もとい、

♪ マスター、ポーグスかけてくれ ♪ 

♪ マスター、ポーグスかけてくれ ♪ 

 

ほんの少しだけれど、またひとつ人生が広がった。

 

 

マスター、ポーグスかけてくれ
竹原ピストル
Speedstar

 

 

 

 

 

 

 

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