答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

反省の朝

2017年03月29日 | ちょっと考えたこと

「ブログを書く」という行為を9年近くもやっていれば、生活のサイクルの一部となっていて、「今日はどんなネタを俎上にのせようか」という思いはどこかに必ずあるものだが、きのうは珍しくそれがなかった一日。そろそろ家に帰って酒でも呑もうか、というときになってはじめて、「そういえば」と気がついた。

これが「なにがなんでも(ほぼ)毎日書くのだ」と眼尻を決していたころなら、ないネタをそこから絞り出してどうにかこうにか帳尻を合わせたものだが、近ごろではあっさりしたものだ。

「ま、ええか」と、心の内で店じまいをしてしまった。

けっしてよい傾向とは言えないが、「ま、ええか」である。「長いことやっていればそんなこともあるさ」と自分自身に言い聞かせ、一夜明けると、「今日は書かねば」という思いがふつふつと湧いてくる。そうなるとしめたもので、そこらじゅうに転がっているものが「書くネタ」として見えてくる。現金なものだ。

 

たとえば今日の朝会。

施工上のふとした疑問を、とある現場の担当者さんに投げかけてみると、「そのやり方はいかんだろう」という答えが返ってきた。だが、「いかんだろう」というわたしの「いかん」が、相手になかなか伝わらない。そりゃそうだ。わたしのような海千山千ならイザ知らず、真面目な人たちで構成されているわが社の技術屋陣が、「いかん」と承知したうえで間違っていることをするなどということは、まずない。どんどんすれ違っていく会話。朝の時間は限られている。まして一対一の会話ならなおさらだ。ということでひとまず中入り。

会が終わってダイヤローグは再開。

「絵を描いて説明してくれん?」

とわたしが言うか言わないかのタイミングで、彼もまた図化して説明しようと危険予知トレーニング表を裏にして絵を描き始めていた。すると、ほどなく表現と理解の行き違いを互いが了解。

「あ、それやったらええやんか」

「こんな方法もあるで」

とわたし。

笑い話のようなものである。

ふだんは、「見える化」「見える化」と広言している身にもかかわらず。

「問題はなぜ起こるのか?」。それは「未来をイメージできない」か、もしくは「イメージした未来が違う」からだということを、「人を囲む状況の3重構造」という図を用いて説明するのが、自身のプレゼンテーションの常套手段化しているにもかかわらず。

 

 

だからCCPMでありCIMでありを、自分たちの武器として使うのだと、そこかしこでしゃべり散らしているにもかかわらず。

「ようなもの」ではなく、れっきとした笑い話だ。当の本人が真剣だから、なおさら可笑しい。

と、朝から軽く反省する。

 

 

なんて、近ごろではブログのネタにしてみようかとは考えつかない日常のひとコマが、なぜだか今日は「あ、このネタいただき」、なんて回路がつながり一丁上がり。

「ま、ええか」

「長いことやっていればそんなこともあるさ」

と淡白な態度をとる前に、世阿弥の言葉を思い出せとまた反省。

いわく、

 

ぜひ初心忘るべからず

時々の初心忘るべからず

老後の初心忘るべからず


なのである。



 (『The能com』世阿弥の言葉 http://www.the-noh.com/jp/zeami/words.html#word01より)

「初心忘るべからず」とは、それまで経験したことがないことに対して、自分の未熟さを受け入れながら、その新しい事態に挑戦していく心構え、その姿を言っているのです。その姿を忘れなければ、中年になっても、老年になっても、新しい試練に向かっていくことができる。失敗を身につけよ、ということなのです。

今の社会でも、さまざまな人生のステージ(段階)で、未体験のことへ踏み込んでいくことが求められます。世阿弥の言によれば、「老いる」こと自体もまた、未経験なことなのです。そして、そういう時こそが「初心」に立つ時です。それは、不安と恐れではなく、人生へのチャレンジなのです。

 

 

 

 

  ↑↑ クリックすると現場情報ブログにジャンプします

 

 

 

           

 

            有限会社礒部組が現場情報を発信中です

 

 

 

     

 

   発注者(行政)と受注者(企業)がチームワークで、住民のために工事を行う。

 

 

 

 

 

 高知県情報ブログランキング参加用リンク一覧  

 

にほんブログ村

 

コメント