答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

つかみ

2016年04月17日 | ちょっと考えたこと

「緊張してた?」


講演が終わったあとの呑み会で旧知の先生にそう尋ねられたわたしは、「あ、はい」と答えたものの、そのじつほとんど緊張をしてなかった。一昨日、例の校長先生たちの研修会である。

いつも、ガチガチになって喉はカラカラ、マイクを持つ右手の震えを左の手で抑えながらプレゼンテーションを始めるわたしにしては珍しいことに、である。

だがくだんの先生は、そんなこととはつゆ知らない。


「そうやろ、アンタにしては硬かったもの」


そう受け取られたのには、思い当たるフシがある。

冒頭のスライドをお見せしよう。

 

 

プレイボール直後、あいさつ代わりの直球である。

もちろんわたしとしては、「制度(システム)の抜本的な改革がすべてを解決する」かのような、そして「改革イコール善」だと盲信する昨今の風潮に対するアンチテーゼとして聴き手に投げたつもりだ。そして、教育こそが(急進的な)カイカクからもっとも遠い存在でなければならずそこでの変化は常に漸進的でなければならない、という持論をぶつけた。

(○○世代だからいけないとかナントカ責められてカイカクのとばっちりを受けるのは、自分たちでそれを選択したわけではない子どもたちですもんネ)

まず初めに、「教育」についてわたしが拠って立つ位置をはっきりさせておきたかったからである。

だが失敗した。

もちろん考え自体が間違っているとは思ってない。

だが、主義主張や考えには、リリースするタイミングというものがある。いきなりの直球が、相手を身構えさせることもある。こちら側に「よかれの思い込み」がある場合はなおさらだ。

何が言いたいか。

要は「つかみ」が肝心だということである。


何年か前に体験した深美先生のファシリテーションは、極端過ぎるほどその点を大切にしていた。


 

 

子どもと先生がともに育つ人間力向上の授業

深美隆司著

図書文化社

 

深美さんは、3時間の持ち時間のうち、ナント30分ほどをいわゆる「つかみ」に充てていた。

申しわけないが、

「いささかクドい」

というのがそのときの率直な感想。

後日、2人だけで一献させてもらったとき当人さんに

「あれって確信犯ですか?」

と手法としてそれを用いているのか、という意味で訊くと、

「トータルの時間が短くても最初はたっぷりとやります。そうしないとつかめない。」

という返事をくれた。


「この人、凄いな」

その思い切りのよさに舌をまいたことを覚えている。


何もプレゼンテーションのことだけを言っているのではない。すべからく人と人とのコミュニケーションには潤滑油が必要だ。いたずらに直球勝負するばかりでは能がない。

若い人たちはまだいい。若いから、という部分で好意的にとらえてもらえることもあるだろう。だが、齢が耳順に届こうというオジさんたるもの、急いてはことを仕損じるぐらいの道理は承知していなければならない。

「今日はいい天気ですね」

なんていう一見くだらないようなあいさつが、そのじつコミュニケーションの大切なキッカケになることだってよくあることを、理解していなければならない。

 

う~ん、いわゆるイラレ、いわゆるせっかち。

生まれもっての性分というやつはどうにも困ったもんだ。

「つかみ」

勉強しなおして参ります。

 

 

 

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