答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

「日向灘で地震発生」という誤報を受けて

2016年04月16日 | ちょっと考えたこと

 

11時29分エリアメールを受信。

 

緊急地震速報

日向灘で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)

 

日向灘、というその文字を見たとたん緊張が走る。

日向灘は南海トラフの西の端っこ。そこで地震が起こったということは・・・これは大変なことになるぞ・・・いよいよ来たか・・・と身構えた。今朝わたしは、『現代ビジネス』のこんな記事を読んだばかりである。

 

 

「熊本地震は南海トラフ地震の前兆かもしれない」専門家が警告

この地震は、非常に「いやな位置」で発生した地震である。というのも、この震源が阿蘇山のすぐふもとを走る布田川断層であると考えられるからだ。阿蘇山というのは、長野、静岡、愛知、和歌山から四国を突き抜け、九州に至る巨大な断層の集中帯の上にある。

このことを考慮すると、最悪の場合、長野や静岡、四国、九州で、今回と同じような内陸直下地震が立て続けに起こる可能性があるのだ。そして、その先には、南海トラフの巨大地震が控えている。

イメージとして、今回の熊本の地震は、2011年3月11日に起こった東北地方・太平洋沖地震(東日本大震災)に先立って発生した、岩手・宮城内陸地震(08年)と類似していると考えていただきたい。

 

 

だが、この地は一向に揺れる気配がない。直後からつけっぱなしにしているTVも、いつまでたっても「日向灘で地震があった」とは言わない。とりあえず良い機会なので社員に一斉メールを打ち、安否確認訓練などしているうちに、くだんの速報がどうやら誤報らしいことがわかってきた。しばらくはざわざわする気分が落ち着かないままインターネットに流れる情報などを読んでいた。

 

発災当初は局地的なものかと思われていた(浅学なわたしが勝手に思っていただけですが)熊本の地震は、どこまでその範囲や被害が拡大するのかまったくわからない。どれが前触れでどれが本震で、はたまた余震がどれなのかもよくわからなくなってきた。

そんななか今朝の新聞には、「想定外」という文字が並んでいた。本当に想定されてなかったのか。予想していた人や機関はなかったのか。検索していると「熊本の活断層について」書いているサイトがヒットした。

http://www.yotsuba-eng.com/katudansou.html

それによると、


政府の地震調査委員会は2003年7月31日、熊本県長陽村から八代海南部まで延びる「布田川・日奈久断層帯」で地震が起きた場合、熊本市などで最大震度6強以上の強い揺れが予想される、との評価結果をまとめました。


とある。

公表された評価結果は、全長約101kmの同断層帯を、北東部、中部、南西部に分けた場合、

北東部がほぼ0%

中部が最大約6%

南西部が不明

となっている。


布田川・日奈久断層帯の詳細はこのサイト↓↓

http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/katsudanso/f093_futagawa_hinagu.htm


 

 


 

この評価が広く浸透していたかどうかはわからない。ページの最後にある「因みに、M7.3の阪神大震災を引き起こした野島断層の発生確率は8%でした」という文章を今読めば、不気味な予測のようにも感じられるが、ことが実際に起こったからそう思うのであって、6パーセントの確率のものに対策を講じて準備しておくなど、実際のところするだろうか(しかも最初の震源地である益城町は断層帯の北東に位置している)。

東日本大震災という未曾有の災害を見聞きしてなお、大方の人たちに浸透しきったままになっている認識や想定を本気で見直さなければならない時期なのだろう。

たとえば東日本大震災で巨大津波に襲われた仙台平野などは、広く一般には「仙台には大きな津波が来ない」という認識があったのに対して、大津波の可能性について言及する識者は少なからず存在していたという。でありながらそれは、結果として浸透していなかった。

地震頻発期に入る一歩手前の、歴史的にみればひょっとしたら例外的に列島が静かだったかもしれない時期に育ったわたしたちに染みついたものが、地震というものが特定の場所でスポット的に起きるものなのだと認識させているのではないだろうか。

しかし、もはや地震は、この列島のほとんどどこにでも、いつでも起こり得ると覚悟しておかなければならない。

前述の記事、『「熊本地震は南海トラフ地震の前兆かもしれない」専門家が警告』はこう結ばれている。

 

今回の熊本の地震は、ステージ3の南海トラフ地震の「前奏曲的」な意味合いが強いと考えられる。筆者は2020年東京オリンピックまでに、南海トラフ地震の発生が懸念される状況にあると考えている。筆者の推計では南海トラフ地震の津波被害者は、47~50万人である。熊本地震を単体のものとしてとらえず、日本全体の「危機の前兆」と認識し、対策を講ずる必要があるのだ。

 

とはいえ現実には、いくら頭で想定をしていても、実際にことが起こってみるまでは我が事として感じることができないという、わたしのような人間が多数存在しているだろう。

本当に、頭を切り替える必要があるのだと思う。

 

 

 

 

最後になりましたが、今回の地震で被害を受けられた皆さまにつつしんでお見舞いを申し上げます。

そして、あい変わらずメディアでは報道されません(これからもたぶんそうでしょう)が、今この時も現場で奮闘しているであろう地元建設業の皆さん、どうかお身体ご自愛のうえ、がんばってください。

 

 

 

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