花や散るらん (文春文庫) | |
葉室麟 | |
文藝春秋 |
『秋月記』
『いのちなりけり』
とつづけて読んで、やはりどう考えても「二」は数字が悪い。
いつもいっているように、漢楚軍団より三国志、二項対立より三方良し、なのである。
ということで、『いのちなりけり』の続編、『花や散るらん』を読むことにした。
急きょ読もうと思っても、ワンクリックですぐに読める。AmazonKindleの絶対的な長所であり、また反面危険なところでもあるのだが、辺境の本読みにとっては、とりあえずありがたい事この上ないシステムには違いない。
だが・・・、なんだかチト雰囲気が違うのだ。
近ごろにしては珍しく2作つづけて紙の本を読んだその目(というか脳でしょうか)には、KindleFireの無機質な輝きに、なんだかとても違和感を覚えるのだ。まして時代小説となれば、なおさらのこと。
同じ主人公の前作、『いのちなりけり』に比べて、キャストの面子が華やかになっているにもかかわらず、物語がやや平板に感じてしまったのも、そんなところがあるかもしれない。とはいえそれも些細なこと。
いかにせん都の春も惜しけれど馴れし東の花や散るらん
堪能させてもらいました。
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