寿建設さんのことを何度か紹介した。
たぶんこれからもしていくのだろう、と思っている。
森崎さんは、「いつもありがとうございます」と言ってくれる。
それに対してわたしは、「いやいや一宿一飯の恩義ですもの」と答える。
もちろん、半分以上は冗談だ。
「情報を発信せよ」というわたしの言葉を受け止めて、自ら情報を発信すると思い定めた人を応援することは当然のことだろうという思いはある。だが、寿建設さんを繰り返し紹介するのは、もはやそれとは別の意味からだ。
単純に凄いと思うからである。素晴らしいと感じるからである。
これがわたし(たち)の道標ではないか、とも思っている。
そんな思いを持ちながら楽しみに読んでいる『寿建設社長のブログ』。きのうもきのうとて、「こんな心持ちが基にあるのか・・・」と感じ入った。
そのことを紹介する前に、福島で体験したあることに触れておく。
拙講を社員さんや協力企業の皆さん、プラス多くの県外からのお客さんたちの前で披露した翌々日、3つの現場に連れて行ってもらった。
そのうちのひとつ、とあるゼネコンの下請けたるトンネル工事の現場などは、辺境の土木屋たる我が身からすれば、ただただ口をあんぐり開けて目を見張っているだけ、てな感じの素晴らしさだった。
だが、その日わたしが最も感銘を受けたのは、最後に連れて行かれた現場である。
それは、国道の維持管理、歩道のちょっとした修繕をしている現場だった。
わたしたちが着くなり、待ち構えたように近所のオジさんが怒鳴りこんできたのだ。
緊張が走る。
しばし、一方的に責めたてるオジさん。
聞いていると、どうもお役人さんと勘違いしているようで、オジさんは、それまでの経緯が腹に据えかねているようだ。
ひとしきり話を聴き、おもむろに説明し始めるスタッフ。
すると、オジさんから思わぬ言葉が飛び出した。
「いやあ、寿建設さんだったのかい?」
「アンタんとこはいっつもいい仕事をしてくれるから、オレは好きなんだ」
「アンタらだったらオレはなんにも言わねえよ」
「うわあ~凄いなこの会社」
迷惑をかけてはいけないと、少し離れて聴いていたわたしは、心中思わず唸ってしまった。
まさにこの会社は、「三方良しの公共事業」を、もっと平たく言えば、いつもわたしがいうところの「信頼は現場から生まれ、その信頼はストックされる」を地で行っている。その仕事ぶりや地元対応によって、いわゆる「のれん」が浸透していることの、ひとつの表れなのだろう。
いみじくも、その維持管理業務現場の女性職長さんの名前は「ゆうこさん」。
前日、「ゆうこさんを探せ」と力説したわたしの目の前に現れた本物の「ゆうこさん」は、「わたしなんかほとんど女を捨てちまってるから」と冗談交じりで笑うのだが、いえいえどうして、その仕事ぶりは、とてもチャーミングだった。
と付け加えたところで、今日伝えようとした話につづくにはちょいと長くなりすぎた。
つづきは明日の、「魅せる現場」のココロだあ~。
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