土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

「ためる」は土木建築の基本です

2015年12月10日 | 施工完了(2015年度)

 

 

西日がまともに差し込むこの現場の冬の夕景はほんとに美しい。

 

と、現場に着くなりしばし感慨にふけっていたわたしですが、それはさておき。

画像をご覧になればわかるとおり、

右岸側の構造物はすべて完了。

きのうから左岸側の護岸、巨石張りに作業が移っています。

 

 

奥に見えるのはGOくん。

石の「とおり」を「ためて」います。

「ためる」

どんな漢字でどんな意味なんでしょうか?

方言ではないはずです。全国アチラコチラの同業者には共通語として通用します。

で、いつものよにGoogleさんで検索してみました。

「ためる」

なかなか期待していた結果は得られません。

ある人からヒントをもらいました。

 

「角を矯める」の「ためる」じゃない?

ははあナルホド、そういうことか。

たしかに「枝を矯める」という言葉は使います。

で、今度は「矯める」で検索。

 

デジタル大辞泉より

た・める【矯める】

1 曲がっているものを伸ばしたり、まっすぐなものを曲げたりして、形を整える。また、曲げて、ある形をつくる。「ひごを矯める」「矯めて枝ぶりをよくする」

2 悪い性質・習慣や癖などを改めなおす。矯正する。また、手を加えて型にはめようとする。「フォームを矯める」

3 事実を故意に曲げる。いつわる。

4 片目を閉じてねらう。ねらいをつける。また、じっと見る。

「何やら、もの思わしげな清葉の容子(ようす)を、最(も)う一度矯めて視て」〈泉鏡花・日本橋〉

「テッポウヲタムル」〈日葡辞書〉

 

どうやら正解は「4」だったようです。

直線がまっすぐとおっているか

カーブがうまい具合に回っているか

丁張りを「ためる」

出来あがったものを「ためる」

 「ためる」は土木建築の基本なのです。

 

(1級土木「ため」士、みやうち)

 

 

 

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