
闇探る貴重な記録 「暗殺・リトビネンコ事件」都内で上映へ
2007.12.15 22:48
昨年11月、亡命先のロンドンで、何者かに放射性物質ポロニウムを使って殺されたロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏の生前の証言をまとめたドキュメンタリー映画「暗殺・リトビネンコ事件(ケース)」が、22日から東京都渋谷区の「ユーロスペース」で上映される。映画には同氏の約2カ月前に暗殺されたジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんも登場、プーチン政権批判を展開する。ロシアの闇を探った貴重な記録といえそうだ。
「私の身に何かあった時は、このビデオを公表し世界に伝えてほしい」
リトビネンコ氏のこの言葉で始まる映画は、アンドレイ・ネクラーソフ監督が行ったインタビューが中心だ。それにその時々のニュース映像やFSB時代の上司や部下らの証言も交え、亡命に至った背景を描き出す。
リトビネンコ氏はFSBについて、「彼らは暗殺など平気だし、実際にやってきている。国内でも国外でも」「彼らは容赦なく過激な手法を使う。政権を維持するための機関なのだ」と批判。プーチン大統領のスキャンダルも明かしている。
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/071215/erp0712152249006-n1.htm
写真:映画「暗殺・リトビネンコ事件」に登場、インタビューを受ける生前のリトビネンコ氏=スローラーナー提供(C)Dreamscanner productions 2007)
『暗殺リトビネンコ事件』 公式サイト http://litvinenko-case.com/
上映映画館ユーロスペース 暗殺・リトビネンコ事件(ケース) http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=116