ISLAND日記

点在する日々のつぶやき…

今年の10冊(2017)

2017-12-31 16:21:01 | 
1月2日から12月22日までに読み終えた本は150冊。
 ☆印4個 ○印14個 ×印0個(これには再読ものは含まれません)
今年は再読をしたのがすごく多かった、なんと100冊!2/3!
前年11月から、新年1月30日まで、アガサ・クリスティーを31冊。
そのあとに「池袋ウェストゲートパークシリーズ」14冊、新も含めた「御宿かわせみシリーズ」34冊..他にもいくつか。
その間に並行して読んでる新しいのがあったりもして、不規則な読書だけど。

では「今年の10冊」。
 
  書楼弔堂 破暁 / 京極夏彦 集英社文庫
  あなたに褒められたくて / 高倉健 集英社文庫
  ジヴェルニーの食卓 / 原田マハ 集英社
  文・堺 雅人 / 堺雅人 産經新聞出版
  カラス屋の双眼鏡 / 松原始 ハルキ文庫
  おもちゃ絵芳藤 / 谷津矢車 文芸春秋
  私の暮らし方 / 大貫妙子 新潮文庫
  眩 くらら / 朝井まかて 新潮社
  アイネクライネナハトムジーク / 伊坂 幸太郎 幻冬社
  太陽の石 / 乾石智子 東京創元社

上記の中からピックアプして・・

「書楼弔堂 破暁」は何年ぶりかで読んだ京極夏彦氏の新作でした。
といってももう文庫になってるので出たのは結構前な訳だけど。
講談社ノベルスの「京極堂シリーズ」で世に出た人、独特の世界観が面白い。
でもとても分厚い長編なので読み通すには時間がいる、しかもシリーズあちこちに過去の事件や人物が絡んでいて。
弔堂は連作短編集という体裁で、著名人が出て来る連続ドラマ的な感覚で、登場人物も語り口もそれほどあくが強くなく京極夏彦の入門書として良いんじゃないかな・・人に勧めやすい本です。
私も京極ファンの桜源八郎さんがお薦めしてたのに惹かれて買って読みました。(笑)

「おもちゃ絵芳藤」と「眩くらら」は浮世絵師の話。
この辺りの時代の話が好きで見つけては読んでるようなところもあって。
歌川国芳一門の芳藤と葛飾北斎の娘、葛飾応為。
「眩」は、なんと10月にドラマ化されて、それも観たけど面白かった。
読んだのは8月で内容も良く覚えてる頃だったのでなおさら。絵の美しさが際立つ映像にもドキドキさせられました。
そして弔堂の方には月岡芳年が出てたりね。
7月に芸術の森美術館での芳年の展覧会に行ってたりもして、色々繋がった年でした。

そして高倉健さんのエッセイ集「あなたに褒められたくて」
前に読んだ「南極のペンギン」が面白かったのでまた何か読んでみようと選んだ1冊。
このなかで健さんが「幸福の黄色いハンカチ」のロケ中に山田洋次監督に質問した「愛するとはどういうことでしょうか」の答えに出逢えたことで、この本は☆印になりました。
『愛するということは、その人と自分の人生をいとおしく想い、大切にして行くことだと思います。』
そしてこの言葉を書き留めたくなった健さんの想いもその言葉の前に書かれています。
「(関わりつつ)愛すること」に於いて対象を限定することの無い普遍的な答えではないでしょうか。
今年1番心に残る言葉になりました。

もう1つ加えると、前年から引き続き読み続けた「夜の写本師シリーズ」の乾石智子さんの著作を3作目の「太陽の石」から続けて6冊読みました。
こちらは全部図書館で借りて読んだもの・・文庫になって欲しいのだけど、どうだろう。

さて2017年もそろそろ終わります。
みなさんも今年心に残った1冊、または作家さんがありますか?

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今年読んだ本 (桜 源八郎 )
2017-12-31 20:52:22
京極夏彦の書楼弔堂 破暁は面白かったですねぇ。
拙者は気に入った本は時間をおいて何度も読み直しするんだけど、読了後すぐ読み直したのはこの本が初めてでした。
今年はこの本に触発されて未読だった京極夏彦の本を古本屋で漁って立て続けに読みましたわ。
江戸怪談シリーズの「嗤う伊右衛門」「覘き小平次」「数えずの井戸」、現代怪談シリーズの「幽談」「冥談」「眩談」「旧談」

後は妻がひまつぶし用に古本屋で仕入れてくるミステリー系をかたっぱしから読んだけどほとんどは物足りなかったです。
そんななか内藤了の「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 」のシリーズはかなりハマってます。
特に最初の3冊はかなり夢中になって読みました。
まぁ、事件現場の描写がかなりエグいので誰にもお勧めはしかねるんだけどねー

そうだ、そうだ、SHIMA殿の教えてもらった「みをつくし料理帖」のシリーズの再読もしましたよ。
たぶんこれも今後も何度も読み直しする本になりそうです。
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桜殿 (SHIMA)
2017-12-31 21:23:20
「書楼弔堂 破暁」面白いですねぇ。
暫く京極さんから遠のいていたので紹介されて読んで、私もまたそこから昔のを読み返しました。
京極堂の長〜い講釈部分は確り覚えていなくて、へぇ〜?!なんて思いながら読んだり。(笑)

桜殿は週に何度かの電車通勤(?)で読書量が増えましたよね?
結構好みが似てる部分があるので、桜殿が気になる本はちょっと覗いてみたくなります。

好きな本に巡り会えると再読の楽しみもありますね〜♪
私も次はどのシリーズ、どの作家さんのを再読することになるかなぁ。(笑)
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読書っていいな (ぽら)
2018-01-05 15:12:02
みなさん、色々楽しそうな本のお話。
本は少ししかないので、本の少しづつ大切に読んでいます。
日本に戻ったら、図書館でゆーっくり色んな本を楽しみたいです。そう思うだけでわくわくします。
今はPCで色んな人たちの記事を見たり、ブログをのぞいたり~でもやっぱり、手元の本を楽しみたいです。まあこちらでは、語学の自習が一番ですが。(亀の歩みで進み中)
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ぽらちゃん (SHIMA)
2018-01-05 18:32:14
ほんと読書って良いよね♪^^
今度戻って来た時にまた買い込みましょう!
連作短編集やエッセイとかだと何度も読み返せるからお得かな〜。
図書館には私もずっとお世話になっています。
そんなに色々買えないもんね、試し読み出来るありがたさが滲みます。(笑)

語学頑張って!
カメさんでも進んでることが偉いよ〜
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