ISLAND日記

点在する日々のつぶやき…

「全部実話です(笑)」吾妻

2005-11-02 11:44:50 | 
ほんとに・・?

◆「失踪日記」吾妻ひでお イースト・プレス 刊
1970年から1980年にかけてSF風味と美少女ロリキャラのさきがけ的存在の不条理ギャグ漫画家として名を博した作者が、創作に疲れて家族を残し失踪していた時のことを軸に失踪に至るまでの創作&出版社事情、ホームレス生活、配管工時代、そしてアル中による入院生活(中途)を作者自身の手で描いた告白本?かな。
今だからこそ言える(描ける)とはいえ、どんな状況に置いても好奇心と実行力を持って対応してしまう所が読んでいて救われる部分なのかも。
どうしようもない状態のはずなのに絶望はしていない・・・何だか楽しそう、って思えるのは怖いけど。
で、現在の吾妻氏はぼちぼちと漫画を描きつつ 公式HP http://azumahideo.nobody.jp/
まで開設して何とか元気にやってるみたいです。
配管工時代に社内報に漫画を投稿してたくらいだから、やっぱり"描くこと"はやめられないんでしょう。苦しんでも。
※吾妻ひでお作品で私が読んでいたもの
 「ふたりと5人」「みだれモコ」「どーでもいんなーすぺーす」
 「不条理日記」「シッコモーロー博士」「やけくそ天使」・・。


また当時(1977年頃)「月刊OUT」というアニメ&マンガ系雑誌があって、吾妻氏イラストの表紙のものも。目立つしね。
  *吾妻ひでお 表紙イラスト http://homepage3.nifty.com/stp/MANGA/ajima.htm
「月刊OUT」には ゆうきまさみ、さくまあきら、板橋しゅうほう「ペイルココーン」、聖悠紀「超人ロック」などが連載をしてたり、特集やアニパロ、読者投稿コーナーが充実していてコア(変)なファンが多かったような。
吾妻氏を始め、いろいろな漫画家やアニメ(ヤマト・ガンダムなど)の特集が面白い雑誌でした。マニアックで。
しかし漫研にいた友人が編集部でバイトをしていて「SHIMAちゃん、アンケートだしたでしょ?」って言われた時はおどろいた!狭いよ、世間。(爆)