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映画『東京家族』について

個人的メモ(94)

2023年01月26日 | 映画『東京家族』
渋谷パルコ 「日常レストラン」と「あらゐけいいち展」


 案の定、「日常レストラン」は予約で満席で入れなかった。地下の「あらゐけいいち展」では、『日常』や『雨宮さん』等の創作ノートの原本を、手に取って見ることができて驚いた。
























 「日常レストラン」では、「焼き鯖」を注文しようと思っていたので残念である(笑)。


























世田谷美術館 「祈り・藤原新也」展

 偶然に知ったこの写真展へ行く。写真は映画以上に、大きな画面で観るほうが迫ってくるものがある。『東京漂流』,『メメント・モリ』,『印度放浪』,『アメリカ』,『南島街道沖縄』,『黄泉の犬』,『なにも願わない手を合わせる』,『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』と読みついできた本の、その後の仕事も観ることができた。周庭さんのポートレイトもあった。あの「雨傘革命運動」も取材されていたのだ!


“周庭(アグネス・チョウ)さんは年に一度、年末から正月にかけて日本にやってきた。
その都度私のアトリエを訪ねてきてくれ、食事なども共にした。
だが何度も会っているうちに、彼女はイデオロギーによって動いているのではなく、単純に普通の人として間違ったことを間違っているということを言っているだけなのだということが分かった。
その彼女の背後に巨大な強権国家があり、今にも襲いかかろうと体勢を整えていることも彼女は知っているはずだ。だがその不安はおくびにも出さなかった。
そこに日本の女の子とは異なる大陸方面の芯の強さを感じた。
いま彼女は24時間体制で当局の監視下に置かれている。
普通の女性である彼女が一刻も早く自由の身になることを願う。”




 これは彼女が2021年に釈放されてから、私にとって初めての「ニュース」であった。私もあれからずっと、忘れたことはない。
















「沖ノ島」

“驚くべきことに
その人跡未踏の森は
優れた庭師が作庭したかのごとく
美と秩序に満ちていた”










 展覧会の最終葉は、月夜であろうか、くぐもった緑青色の海岸の写真であった。





 世田谷美術館 2023年1月29日まで






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