転ばぬ先の杖・・・
建築施工管理は、管理者の魂が宿ります。
7)資金計画を考える・・・
手持ち資金は最低でも、
工事費の2~3分の1としたい。
資金計画で大切なのは、
住宅ローンのシュミュレーションです。
いくら借りられるかではなく、
いくらなら返していけるかで、
借り入れ金額を考えて、
自己資金と合わせて無理のない、
資金計画をしなければなりません。
私がお客様に、
常にお願いする言葉は、
多少余裕のある計画を、
立てましょうと。
それがお客様と長くお付き合いして、
いくことにつながるからです。
この段階まで来れば、
自分たちの要望を伝えて、
建築プランを作成します。
設計図書(案)が、
完成いたして、
まもなく、設計図書が、
出来上がります。
14)見積依頼始め
設計図書を提出して、
2~3社見積をお願いする。
仕様もしっかりと確認します。
見積書は、
建物や外構工事がすべて出来上がり、
引越して、
すぐに生活が出来るような
状態までの見積もりを、
して戴きましょう。
冷暖房はもちろんのこと、
カーテンや照明器具、
上下水道・電気・ガスなどの
屋外から建物内部への引き込や、
諸官庁へ支払う諸々の経費まで、
すべて含んだ見積書です。
よく、
同じ図面で数社から、
見積もりを取ると、
安く出来ると言う、
人がいますが、
見積者の内容や、
図面をしっかりと、
読み込むことが、
出来る人であれば、
リスクは少なくて、
すむのですが、
素人がそれをすると、
建ててから、
大変困ることが,
あります。
一番の問題は、
「安値請負」をしていたために、
お客様から頭金を戴いたまま、
倒産してしまうこと。
完成してからでも、
自分の家を、
建ててくれた、
建築業者が倒産すると、
メンテナンス費用はすべて、
自分もちになりますので、
結局高い出費となって、
しまいます。
二番目の問題は、
「手抜き工事」です。
安く請け負う→下請けをいじめて、
安く工事をさせる、
手抜きをする、
場合もありえる。
元請の建築会社が、
手抜きを、
指示することは、
ありえないと、
私は思っていますが、
現場監督の、
工事チェックでも、
見逃されるようなことは、
あり得るのです。
そして、
現実的に多いのが、
三番目は
工事中の応対が今までと、
ガラッと変わるということです。
今までは、
お客様は神様ですというように、
大切にしてくれていたのが、
工事監督に引き継いで、
工事が始まったとたん、
工事監督の胸のうちは、
利益の出ない工事は監督の、
オレに責任が負わされる。
「サービス工事なんてとんでもない」
「儲からない現場より儲かる、
現場を優先して、監督しよう」と
思われてしまうわけです。
脅かすわけではありませんが、
人間の心理としてそうなっても、
仕方がないのです。
ですから、
簡単に金額だけで決めるような、
まねだけは絶対にしては、
いけません。
もう一度言いますが、
金額で結論を出すことが、
出来るのは建築知識が、
現場監督と同じぐらいに、
ある人だけです。
話を元に戻して、
プランと見積書の、
提示を受けたらどの
プランがよいかを、
優先して、
検討しましょう。
そして、
金額は自分の資金計画と
比較して下さい。
他社との、
比較ではありません。
仕様も、
材質も違うのですから、
金額が違っていて、
当たり前なのです。
次に迷った時には、
最後の決め手・・・
建築会社にお話してみます。
今、工事中の現場は何件で、
何処にありますか?
営業担当者・・・
「○○○と×××と△△△です」
それでは工事中の現場の地図を、
コピーして下さいませんか?
近くを通った時でも、
覗いてみます。
どうぞはい、
これが現場地図のコピーです。
という感じですべての、
現場の地図を頂き、
実際の現場を、
確認に出かけます。
自分の目で見るわけです。
そして現場に行ったら、
次のチェックを、
して下さい。
1.車を降りて近くへ行き外から
工事現場を観察する
全体の雰囲気を感じ取る。
汚れ、足場の具合。
資材の整理整頓状況。
2.現場内の職人さんに
声をかける。
マナーのチェック。
3.現場内を窓からで、
いいので見せていただく。
現場内の清掃状況の確認。
4.仮設トイレを借りる。
汚れ具合、大切にトイレを、
使用しているかどうかの、
チェックと、
清掃しているかどうか。
実は、
建築会社の考え方のすべてが
現場に出てきます。
現場はお客様の家です。
心が入っているかどうかは、
現場を見ると一目瞭然です。
そして、そこまでチェックして、
何処の会社にするかを、
決めましょう。
何度も書きますが、
家は失敗したら、
毎日失敗を悔(く)やんで、
暮らさなければならない、
重大なお買い物です。
3000万円お投資して、
悔(く)やむ住まいを買うのか、
幸せな住まいを買うのかは、
皆様の勇気ある、
行動次第です。
家族の笑顔が絶えない、
いいマイホームづくりをされることを、
お祈りします。
連載 Page1~22迄2015/11/10
其れでは亦・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■愛・・称 【青年の乃呟(つぶや)き】
■発行者 御料地(ごりょうち)の僕
■解・・除 sumai@chive.ocn.ne.jp
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~