いちみや医院・院長日記

某耳鼻科医の日記(?)です。医学的なことはあまり書いていなくて、ごめんなさい。

エイリアンからエイジアンへ

2011年09月27日 | Weblog
 松任谷由実の「甘い予感」のことを調べていたら、モダンチョキチョキズのカバーバージョンにたどり着いた。モダチョキなんて全く聴いてなかったけど、このカバーは名演。チャイニーズ・ポップス風のアレンジで、ユーミンのとはかなり違う雰囲気です。
 この曲が発売された1992年、私は日本にいなかったのだが、ではアメリカでその頃何を聴いていたかというと、チャイニーズ・ポップスにハマッていた時期だった。ニューヨークのチャイナタウンをぶらぶらしていたら、「快楽・・・」とか書いている看板を見つけ、この店何だろう、と思って入ってみたら、CDショップだった(日本語の「快楽」はエッチなイメージがあるが、中国語では単に、「楽しい」という意味らしいです)。その店で周璇のCDを見つけたのがきっかけで、古いチャイニーズ・ポップスを聴くようになった。周璇は、1930年代から1940年代にかけて上海を中心に活躍した中国の歌手で、「何日君再来」は日本でもよく知られている彼女のヒット曲です。
 アメリカでの生活を始めた1991年は、自分はエイリアン(異邦人)だと感じることが多かった。そしてだんだんとアメリカでの生活になじむにつれ、周璇の歌を聴いたり、チャイナタウンをぶらぶらしたり、ベトナム人の店で香草の香りのするホットドッグを食べたり(あの味が忘れられない!)、自分はエイジアン(アジア人)なんだと感じるようになっていった。そういえば、ボストンのチャイナタウンでは、中国系のおばちゃんに、よく中国語で話しかけられていました。
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