2017年8月8日(火)
「なんで桃蛙(とうあ)なの?」
「前は青蛙(せいあ)にしてたんだけどね、青ざめた蛙じゃアオダイショウに睨まれてるみたいだろ。ほろ酔いでほっぺたほんのりの感じで。それに桃が好きだから、霊力があるというので、イザナギも桃に助けられただろ」
「桃は福島」
「世代だなあ、桃といえば山梨・岡山、今は福島を外せないよね。でも愛媛も桃は美味しいんだぜ」
「松野町とか」
「昔は興居島(ごごしま)が有名だったらしい。松山沖の正面に見える島ね。ジジババとか若い時は舟遊びに行ったみたいだよ。」
「蛙も好きなの?」
「まあ何となく、小さい頃に勉強とかバイオリンとか、始めると熱中するけど、腰が重くてなかなか始めないもんだから、『おんびき跳んでも休みが長い』ってオフクロにからかわれてさ、田舎の言い回しだって」
「おんびき・・・」
「びき(蛙)の丁寧表現だよね、『おんびきさん』などとも云って、身近な生き物にも敬意を払ったんだな。そうそう『蛙鳴蝉噪』って読める?」
「知ってる。オヤジが昔やってた同人誌のタイトルでしょ、『あめいせんそう』」
「『せんそう』か『ぜんそう』か、そっちは端折って『蛙鳴』でやってたのね、どちらも『訳の分からないものがガアガアやってる』ってことだから」
「ふうん・・・時にね、蛙のほろ酔いって楽しそうだけど、実際には蛙はアルコールに弱くて、すぐにひっくり返っちゃうんだってさ」
「へえ、ほんとかい?」
「うん、何しろ蛙はゲコゲコゲコ・・・」
・・・国語の先生に一本取られた。
(http://mikihito.waraidama.jp/search.php?search=トノサマガエル より拝借、「ハウリンウルフ」とても良い)
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