石川社中の音楽独り言

ブログ記事の内容に関係なく質問どうぞ!
特にギターや作曲やDTM等をしている方達へ
又愛知県の方達へ是非宜しくです。

音楽ソフトで宅録する人がよく見落とすポイント

2019-09-23 13:18:12 | ギター

皆さん こんにちは オリジナル曲を4曲ほどアップしたところ

メール等で宅録してる人達から質問がありました

ですので まだテンションの回が全部終わってないですが その辺の話を今回しますね


さて今までの4曲は大きなスタジオで録音したのではなく、私の部屋ですので宅録です

そう意味ではオーケストラでもロックでも近所迷惑にならずに、宅録できる時代です


音楽ソフトを使い宅録する人がよく口にするのは、操作方法やアレンジの事です 

まあ それも気になるけど でも それを言う前に・・・大事な事 忘れてませんか?


ここで 質問をしますが 皆さんが音楽ソフトを起動して曲を録音する時

最初の段階で、適切にビット・レートとサンプリング・レート設定はしていますか?

・・・・なに? それ?よく知らない 難しいなあ・・・と思われた あなた

それを知らないで 音質を良くしようとEQ(イコライザー)で

どれだけ周波数をポイントして音を持ち上げても、効果はあまり期待出来ませんよ

時代によって、レート設定も変化・進化しますが 今回基本的な考え方をザックリ説明します


ではそのビット設定とサンプリング設定とは何か?

これは録音する曲の音質の基準値です・・・音の再現力を数字であらわしたものです

CDを作成する時のサンプリングレートは16ビット 44,1KHZです 

一般的には皆さんこの数値で録音します この数値が高いほど音の再現力が高くなります 

前の16ビットをビット・レートと言い 後ろの44、1KHZがサンプリング・レートです


ではこれ等の数値がどう音質に関係があるのかを 分かり易くさっくりと説明します

予備知識として、低い音は1秒間の音の波の数 つまり周波数が少なく 高音になるほど増え

人の耳には低い音は20HZ 高い音は20KHZまで聞こえると頭の隅に置いといててください

(可聴範囲・但し諸説あり)

 
では まずサンプリング・レートを説明します

音をパラパラ漫画に例えると 当然その絵は1秒間に枚数が多いほど滑らかですよね

つまり時間の経過の横軸です それを音に当てはめると この数値が大きいほど

一般的に再現が難しいと言われる 高音の再現力が高まると言われています

高音になればなるほど 周波数の数は多く細かくなるからですね 

ではCDの44,1KHZなら 4万4千Hzまで聞こえるかと言うと そうではなく

細かな理由は省きますが その半分の約2万2千HZまで聞こえると解釈してください

だからサンプリングレートは、その数値の半分位の高音まで再現できると言う数値なわけですね


それに対しビットレートはどんな意味があるんでしょうか? 

これはンプリング・レートが横軸だったのに対し 縦軸の細かさを表します

これも又パラパラ漫画で例えると、例えばパラパラ漫画が【花畑】の絵だった場合

ビット・レートが高いと 一枚一枚の絵の色の色彩が多く より鮮やかに再現できるわけです

音に例えると この自然界のあらゆる小さな音から大きな音までの幅 つまり

ダイナミック・レンジが広いわけです 繊細な音まで拾ってくれるわけですね


私達の耳には20Hzから20KHzの音まで聞こえないかもしれませんが(可聴範囲)現実的には

私達は自然界で、それ以上の数値の音を聞こえなくても感じています つまり肌や空気で感じる音

存在する事が分かり 実際に楽器でも私達が聞こえない音も出ていることが分かっています 

つまり実際に聞こえる音と耳には聞こえない肌で感じる音を認識して、私達は良い音と感じるのです

高ビット高レートなら、それを実現するわけです 生音は特に違いますよ  如何でしょうか


だからCDレートが16ビット44,1KHZでも そのレートで録音するようでは感心しません 

当然それよりも高く24ビットの48KHZとか32ビットの96KHZとか高レートで録音し、

まず元の保存用を高音質で作っておくのが良いですね(YouTube等は高レートでもアップできますよ)


しかしCDにする時には 元音も当然コンバート つまり高レートから低レートへ何度も書いている 

16ビット44,1KHZにガクンと落とさなければなりません せっかく高音質で録音した音楽を

CDにするためレートを下げなければならず、音質が落ちてしまうのは納得がいかないですよね 



そこでこの音質を下がる現象を緩和する為に【ディザー】と言う機能を使います 分かり易く言えば

高レートの音質や雰囲気を出来るだけ残し、16ビット44,1KHZに変換する機能があります


この機能の名前はメーカーによって違いますが、普通の音楽ソフトなら まず付いてる機能です

それを知らず、CDは16ビット44,1KHZ だからそのレートで録音するものと勘違いしてる人が

多くいます 又一部のミュージシャンや一部のライブハウスのマスター等にも時々います  

まだ音楽ソフトで録音経験のない方は、この知識を心の片隅にでも置いておいて下さい


長くなりましたがCDを作成するときは 、フォーマット値より高ビット高レートで元音を録音し、

後でディザー等で変換した音のほうが、主観的な意見になりますが音質が良いと思います。 

何かの参考にでもなれば嬉しいです。



最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yumika)
2019-09-23 13:14:06
キューベースにもディザーと言う機能はありますか_?
Unknown (石川)
2019-09-23 14:36:26
キューベースならエフェクターとして搭載してると思う

最後のマスタートラックの出力の時にエフェクターとしてかけてやると効果的ですよ。
Unknown (yumika)
2019-09-23 14:51:43
最後の出力でかけるってことですねやってみます。
Unknown (宏太)
2019-09-23 17:16:59
高ビット・高サンプリングレートで録音すると 容量は問題になりませんか?
Unknown (石川)
2019-09-24 12:24:56
いい質問する宏太君!

その通り だからPCでCPUやメモリーは少し余裕があるほうが良い ソフトによって推奨スペックが書いてありますよ。
Unknown (山本)
2019-09-25 22:20:45
毎度です

エフェクターはマスタートラックでかけたほうが良いですか?
Unknown (石川)
2019-09-26 13:03:55
いや 個別のトラックのほうが良いと思う

マスターでかけると全体にかかるので 音質バランスが難しい

個別トラックで処理するほうが簡単だよ。

コメントを投稿